■電話テレパシーが存在する可能性が示唆される
電話テレパシーの“テレパシー”は実際に働いているのだろうか。また発信者と受信者の関係の親密度や近しさは電話テレパシーに影響を及ぼしているのだろうか。
米カリフォルニア州ペタルーマにある超心理学研究所「ノエティック科学研究所(IONS)」の研究チームが今年8月に「EXPLORE」で発表した研究では興味深い実験が行われている。
実験参加者は合計12回の着信コールで発信者を3人の中から推測したのだが、半分の6回は受信者(実験参加者)が発信者を推測する前にランダムに発信者が選ばれ、もう半分の6回は受信者(実験参加者)が発信者を推測した後に発信者がランダムに選択された。つまりテレパシーが稼働する可能性がある設定(事前選択)と、テレパシーが無関係となる設定(事後選択)の2つが用意されたのだ。
加えて事前の調査とテストで個別の発信者と受信者の近しさ(遺伝的関連性、感情的な近さ、コミュニケーションの頻度と精度、居住場所の物理的な距離)が評価された。

実験で収集されたデータを分析したところ、電話の発信者が決まっていて、受信者に発信の意図を向けている(事後選択)のケースで、テレパシーが稼働している有意な可能性が示唆されることになった。3人の内の誰かを特定する確率は33.3%だが、この事前選択のケースでは的中率が約50%になっていたのである。
発信者決まっておらず、受信者に意思が向けられていない(事前選択)のケースでは特に的中率の上昇は見られなかったことから、いわゆる“予知能力”が働いた可能性はなかったことになる。働いた可能性があるのはあくまでも“テレパシー”のみであったのだ。
発信者と受信者の近しさは、親族間や頻繁な交流関係においてポジティブな影響が見られたが、各種のバイアスを考慮すれば大勢において有意な影響を及ぼしていると判断することはできなかった。
ともあれ最新の実験においても電話テレパシーが機能している可能性が示唆される結果が見られたことは興味深い。今後の研究でテレパシーの解明がさらに進むことを期待したい。
参考:「Daily Grail」ほか
文=仲田しんじ
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
提供元・TOCANA
【関連記事】
・初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
・航空機から撮影された「UFO動画」が公開される! “フェニックスの光”に似た奇妙な4つの発光体
・有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
・ネッシーは巨大ウナギではない! 統計的調査結果から数学者が正体を予測
・積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?