筆者は、企業の採用に関わる仕事を行い、関連書籍も出版しています。毎年、「新卒採用ほどムダなものはない」と考えています。
本記事では、長年、企業の採用に関する仕事に携わり、関連書籍もある筆者が、新卒採用を「ステマ」と断じる理由について解説します。

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就活関連書籍を読むと、企業へのエントリーを絞ることが推奨されています。絞ることで企業研究の時間が取りやすくなり、注力できるメリットはあるかも知れません。しかし、エントリーを絞ると、チャンスを棒に振る危険性があります。
学生に講義をする際、「エントリーは可能な限り多くの企業に申し込むように」と指導しています。それが内定を取得する近道だからです。エントリーをしないことは、目的地に行く手段を自ら放棄することと同じです。
エントリーしても受験できないという学生もいると思います。全てを受験する必要はありません。企業はエントリー数に応じて説明会の準備をするので、数日前にキャンセルをすれば問題ありません。
効率良く就活を進めるには、ESにかける時間を削減することです。最初の段階で人事担当者にESが読まれることはまずありません。個人面接に移行してからです。さらに、ESが素晴らしくても内定に及ぼす影響度は微小です。時間をかけるのはムダというものです。
就活を効率良く乗り切るには、業界別に数パターンのESを用意しておけばよいでしょう。内容も時間をかけて差別化しようなどとは考えないことです。自分が思うほど、差別化したESなど書くことはできません。内容は平易なもので十分です。
なまじっか、ESのようなものに時間をかけるから、お祈りメールが来た時にショックを受けるのです。エントリーするために最低限の体裁を整えておけば、問題はありません。自信があるESを業界別にコピペして用意してください。