トニーロビンズ
私は今これをテキサス州ダラスで書いています。理由はトニーロビンズのイベントに参加しているからです。氏は自己啓発のコーチとして世界でもっとも名が知れた一人でクリントン元大統領をはじめ、著名人のコーチングもしてきました。
私と同じぐらいの年齢で旬は過ぎているのですが、素晴らしい経歴、実績、そしてそれよりもなぜ、アメリカ人が彼を慕うのか、それも興味があり、4日間で50時間以上のプログラムに人生初の挑戦をしている最中なのです。
ダラスのコンベンションセンターでの初日の木曜日、トニー本人によるコーチングに集まった人は会場だけで11000人、オンラインが90カ国3000人です。ちなみに参加費は日本円で15万円ですが、50時間なので1時間当たり3000円ですから高くはないでしょう。
日本的に司会がいたり形式ばったものはなし。いきなりトニーが出てきて13時間休憩も食事ブレークもなく、ぶっちぎりでしゃべり切りました。参加者の7割が20-40代で次の高みを狙っている層で中には10代後半の若者もかなり交じっています。
展開は正直、アメリカン!です。真面目な講和、知らない人たちとチームを組んでのテーマごとの議論が7-8回、要所要所で激しいビートサウンドで皆が踊り、ジャンプし、声を上げて酔いしれます。最後は名物のFire Walkで、熱い薪の上を裸足で歩くという「難行?」が終わった時は夜中の12時を過ぎていました。これがあと3日あります。参加者にスマホを見る人はおらず、日本人が見たら「アメリカの狂信系信仰宗教か」と思うでしょう。
では私は、といえば7-8割方終わった夜の9時過ぎぐらいから集中力が切れてトニーのマシンガントークが耳に入らなくなり、その後のチームディスカッションで恥ずかしい思いをしました。私にはどんな自己啓発の展開が待っているのでしょうか?
後記 かかりつけの医者から専門医送りされ、初期検査が終わり、電話がかかってきました。「肝臓に異変あり、アルコールは一切ダメ」と。この通告は正直堪えました。濃密な日々を送る中で一日の最後に飲めるのはありがたかったからです。
これから検査漬けでその結果次第ですが、人生の刺激を一週間の間に2つももらってしまった転機となる週となりそうです。これをトニーロビンズ風に言えば「どう前向きに捉えるか」です。酒代がかからなくなる、なんてそんな恥ずかしいことは言えませんよ。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2023年11月11日の記事より転載させていただきました。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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