2022年9月、アメリカのノースカロライナ州でGoogleマップの案内にしたがって帰宅の途についていた人物が、崩落していた橋から転落して非業の死をとげました。
いまのところ日本では、このようなニュースを耳にした記憶はありませんが、Googleマップを使って予想以上に狭い道に入ってしまったという報告はいまだに後を絶ちません。
ディスプレイオーディオを使う方は注意したほうが良いのかもしれません。
目次
Googleマップの案内で行った先には道がなかった!
狭い道はグーグル先生あるある!?
Googleマップの案内で行った先には道がなかった!

2022年9月、友人宅で開かれた娘の誕生日パーティーから帰宅するためGoogleマップの道案内機能を使って車を運転していた父親(Philip Paxson氏)が、ノースカロライナ州ヒッコリーの崩落した橋から転落し、死亡しました。
奥さんとお子さんは先に奥さんの車で帰宅していため難を逃れることができましたが、夫をなくした奥さんは「Googleマップが正確でない情報を提供したために生じた事故である」として、Googleおよび親会社のアルファベット、橋の所有者を相手取り訴訟を起こしています。
この橋は2013年に崩落したもので、当初橋には通行を禁止するバリケードが設置されていましたが、長い年月放置されたために事故当時は崩落した橋を警告するバリケードや標識はなかったようです。
また地元住民は、Googleマップに橋が崩落して危険な状態であることを警告する報告を上げていましたが、Googleが事故の当日まで地図を修正することはなかったということでした。
それを知らず、Googleマップに導かれるように橋に差し掛かったPhilip Paxson氏は、そのまま6m下の川に車ごと転落。非業の死をとげてしまったというわけです。
狭い道はグーグル先生あるある!?

日本では、Googleマップのような地図アプリを使用した結果、事故にあったという報告は寡聞にして存じ上げません。
しかしながら、予想以上に狭い道を案内されたという報告は多く、数年前には、大型トラックの運転手が地図アプリをつかって目的地に向かっていたところ、どうやっても曲がれない狭い交差点に入って立ち往生するという事案がワイドショーで取り上げられたり、現在でも対向車が来たら逃げ場のないほど狭い道を案内されるという事案は、あとを絶ちません。
筆者の住んでいる近所にもそういった農道があり、地図アプリに導かれてくる他県ナンバーを数ヶ月に1度は目にします。多くは路地の入り口の狭さで気づいて引き返しますが、ときおり突入する猛者も目にします。先日は、ワンボックス車が脱輪して立ち往生なんてこともありました。
最近ではGoogleマップのアルゴリズムも修正されたようで、ひどい報告は減ってきましたが、通常のナビゲーションなら案内を避けるような酷道もスマホの地図アプリを使うと案内されてしまうケースがあるようです。