マイチェンで迫力アップも生産終了、しかし中国製で再起
2023年末に販売再開される5代目オデッセイは中国製のため、かつてのように大ヒット車とはなりにくいものの、ホンダLクラスミニバンの灯を絶やさなかったことが今後に活きることを期待したい
ライバルに比べれば背の低いオデッセイですが、ホンダお得意の薄型燃料タンクをフロア下に配置するなど、床面の低さや有効室内高、スペース効率ではライバルに決して劣らず、パワフルな大排気量V6エンジンこそなかったものの、足回りの充実で走行面をカバー。
後席両側スライドドアのため車重は増えても、「ホンダユーザー、特に従来のオデッセイユーザーが求めるミニバン」として面目はどうにか保ち、2016年2月には待望のハイブリッドモデル(i-MMD…現在はe:HEVと呼ばれるフルハイブリッドシステム)を追加します。
これで経済性でも文句のないミニバンとなっていた5代目オデッセイですが、ライバルに比べて迫力不足のフロントマスク、能力不足を指摘されていた運転支援システム「ホンダセンシング」の能力強化などを中心に、2020年11月のビッグマイナーチェンジで装い一新!
それで販売台数も上向き、総合的な販売力の差でアルファードに及ばないのはともかく、エルグランドには圧倒的な差をつけた…と思ったのもつかの間、1年と経たない2021年6月には国内生産拠点の整理によって、国内での生産・販売終了がアナウンスされました。
ホンダファンならずとも「せっかくまた売れだしたのに、どうして?!」と、悲鳴に近い疑問が巻き起こった国内向けオデッセイ廃止劇でしたが、根強い要望に応えたホンダは2023年4月に中国で継続生産していたオデッセイを日本で輸入販売すると発表。
アコードなど海外向けがメインのセダン同様、「ホンダは少数でもお客様が求める車種の供給を続ける」という施策の一環で輸入される中国製オデッセイは、以前のようにヒット作にはならなくとも、ホンダファンにとってはかすかな希望の星であり続けるようです。
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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