森海渡(徳島ヴォルティス)

今2023シーズン序盤、開幕から11戦未勝利と大幅に出遅れた徳島ヴォルティス。そこからなんとか持ち直し、J2残留を確定させている。そんな苦難のチームを救う活躍を見せたのがFW森海渡だ。シーズン序盤こそ出場機会が限られたものの、第10節からスタメンに定着するとここまでチームトップの12ゴールをマーク。高い決定力でチームを支えてきた。所属元である柏レイソルは現在残留争いの只中にある。FW細谷真大への負担も大きいことから、頼れるFWはすぐにでも欲しいところだ。徳島としては、来季再びJ1復帰を狙うためにも手放したくない選手だが、柏がすでに得点源の1つとして考えていても不思議はない。それほどまでに、今シーズン森が見せているパフォーマンスは高く評価できる。


水戸ホーリーホック 写真:Getty Images

小原基樹(水戸ホーリーホック)

夏には10戦無敗と好調さを見せ、一時は順位を上げた今2023シーズンの水戸ホーリーホック。終盤戦に入り失速しているが、サンフレッチェ広島から期限付き移籍中のMF小原基樹は攻撃への高い貢献を示している。サイドでは巧みなドリブルと正確なクロスでチャンスを演出し、中央付近では背後を狙う動きや強烈なミドルシュートを披露。6ゴール4アシストと10得点に絡む活躍を見せている。昨年は大卒ルーキーながらJ3で躍動し、今季はJ2で見事な働きを見せている小原。来季はついに広島でJ1デビューとなるのか、去就の気になる選手の1人だ。


MF武田英寿(浦和レッズ所属時)写真:Getty Images

武田英寿(水戸ホーリーホック)

浦和レッズから水戸ホーリーホックへ期限付き移籍中のMF武田英寿。リーグ戦終盤、連敗が重なり17位と苦しむ水戸で、今季ここまで9つのアシストをマークしてチームの攻撃を牽引してきた。流れの中のクロスやセットプレーなど、キック精度の高さを随所に見せて数多くのチャンスを創出。また、第9節の徳島ヴォルティス戦では、目の覚めるような鮮やかなボレーで印象的なゴールもマークしている(2-0)。多くのゴールに絡んでいるだけに、期限満了に伴い手放すには惜しい選手であることは間違いない。