1. 即答しない

    お誘いを受けたり仕事を申し込まれてお断りをする時は、即答はしない方がいい。

    「お願いします」と言われて「いえ無理です」といえば誰しもカチンと来てしまう。そのため、熟考した結果難しいという判断になったという空気を作るために時間を置く方がいい。といっても「忘れられたのでは?」と思わせるほど待たせてはいけない。

  2. ネガティブな感情を出さない

    どれだけ不快な相手から図々しさを感じる誘いであっても、露骨に嫌な表情を出したり、不快感を示す声色を出すような子供じみたことはご法度である。そこまですると相手から恨みを買う。

    よく女性に告白をした男性が嫌そうに断られて自尊心を傷つけられて逆上、みたいな話があるように恨みを買ってしまう断り方は避けるのが賢明だ(そもそも逆上して襲いかかる方が悪いのは明白ではあるが)。真摯な態度で相手の話を最後まで聞いた上でサラッと断るのがいい。ネガティブな感情は出してはいけない。

  3. 相手を尊重する

    お断りする時は相手は勇気を振り絞って誘ってくれたかもしれない。そのことを考えてあくまで相手を尊重する姿勢を忘れないようにすることが重要である。

    「この度は忙しい中でこのような企画を考えてお誘い頂いてありがとうございます」とまずは感謝の気持ちを伝えるのがよいだろう。お断り文句だけでは相手は傷ついてしまう。だからできるだけ柔らかく伝わるクッションを添えることが肝要だ。

    「断る技術」が必要なのは日本で暮らしていく場合だけに限らない。自分はアメリカに住んでいた時期や、外国人と働いていた期間があったが、英語圏でもストレートに「NO」とは言わない。 I wish I could go but I already have plans.(ぜひ行きたいのですがもう予定あります)とクッション言葉を添えるのが普通だ。

    また、何でもズバズバいいそうなイメージのある中国でも、相手のメンツをつぶさせないよう想是想,可是我估计不能去。(行きたいと思いますが、難しいです)といった表現がある。上手に断れることでムダに波風を立てないようになるだろう。

     

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