街中に防犯カメラが設置されているが、英国の設置台数は群を抜いている。日本では駐車監視員に見つかったときに駐車違反となる。だから「いつも駐車違反があるのに、なんで今日だけ」と不満な気持ちが募る。一方、英国では防犯カメラの記録を基に駐車違反は公平に処罰される。

この公平性こそがマイナンバーの価値であると説く第1回講師大林尚氏の意見は、森田氏の主張と共通する。

大林氏の講演は、ジャーナリストという職業柄、わかりやすかった。これに対して、マイナンバーに関する関係府省の広報は理解がむずかしい。国民を対象に平易に説明する姿勢に広報を変えていく必要がある。

福祉国家の基盤、政府を監視する仕組みから、国民向けの平易な説明まで、連続セミナーで見いだされた論点を政権与党のデジタル政策責任者にぶつけるシンポジウムを開催することにした。

11月21日にICPFシンポジウム「マイナンバーの呪いを解く」を開催する。基調講演者として平井卓也初代デジタル大臣と、「マイナンバーの呪い」という表現を提唱した榎並利博さんをお招きし、マイナンバー問題の抜本的解決策について、会場の皆さんと一緒に討論する。どうぞご参加ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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