アホはおまえだ。国債には金利がつくんだよ。それを500兆円も買っている日銀当座預金は、金利が1%上がったら毎年5兆円の支払い金利が明日から発生する。 T0QJHoMkx
— 池田信夫 (@ikedanob) November 7, 2023
この投稿に、なぜかたくさんリプライがきましたが、MMTを信じている人は日銀当座預金を知らないようですね。よい子には関係ないけど、MMTの知能は小学生なみなので、やさしく解説しましょう。
Q. 日銀当座預金って何ですか?日本銀行が取引先の銀行から借りている預金のことです。普通は銀行にお金がなくなったときのための準備預金ですが、黒田総裁がじゃぶじゃぶに現金(マネタリーベース)を出したので、銀行が貸し出しできない超過準備が日銀に戻ってきて、今は544兆円もあります。
Q. 金利はつくんですか?民間の当座預金には金利がつきませんが、日銀当座預金には金利がつきます(これを付利といいます)。でも今はゼロ金利で、一部にマイナス0.1パーセントの金利がついています。
Q. マイナスの金利って何ですか?民間の銀行が日銀に預金するとき、0.1%払うということです。これが民間の金利(コールレート)を誘導する政策金利になっています。
銀行にとっては金利を払うのは損ですが、何兆円もの現金を銀行に置いておくわけにもいかないので、日銀に預けて口座管理手数料を払っているのです。
Q. 日銀はその当座預金で何を買ってるんですか?ほとんどは国債です。576兆円も保有しています。政府と日銀を合計した統合政府で考えると、国債と日銀当座預金は政府債務という意味では同じですが、国債は長期金利、日銀当座預金の付利は金利が上がった翌日から金利支払いが発生する超短期金利です。

日銀が国債をすべて買い取った場合の統合政府のバランスシート
上場投資信託(ETF)も買っていましたが、植田総裁になってからやめました。日銀が普通の金利操作で買うのは短期国債で、長期国債をGDPを超えるほど保有している中央銀行は、世界にもありません。