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実際にディーゼル車は長寿なの?中古車のプロに聞いてみた
長持ちさせるには定期的なメンテナンスが不可欠
チョイ乗りユーザーが長く乗るのは難しいかも
ディーゼル車とガソリン車どっちが寿命が長い?
ディーゼル車はガソリン車より寿命が長い。車に関する定説のひとつです……が、これ、本当のところはどうなのでしょうか。
大型トラックやバスなどに採用されていることから、ディーゼルエンジンには頑丈で長持ちするイメージがあります。実際、筆者の友人のトラックドライバーも「今乗ってるトラックは100万キロ以上走ってる」と言っていました。
ただ、これは商用の大型車の話です。普通乗用車や小型車でもディーゼルモデルは長寿命なのか、ガソリンモデルより耐久性に優れるのか、ちょっと気になりませんか?
実際にディーゼル車は長寿なの?中古車のプロに聞いてみた
©Dusko/stock
日ごろから多種多様な中古車に触れている人であれば、ディーゼル車の寿命に詳しそうです。ということで、中古車販売店を営むSさんに、ディーゼル車とガソリン車の耐久性の違いについて聞いてみました。
「ディーゼル車はガソリン車より寿命が長いとよくいわれますが、両者の耐久性に差はありません。たとえば個人タクシーには、ガソリン車とディーゼル車ともに50万キロほど走っている車両が多く見られます。
車を長持ちさせたいならメンテナンスを怠らないことです。点検整備やオイル交換を定期的に行えば、エンジン種類に関わらず車をロングライフに使用できるでしょう」
Sさんの言うとおりなら、ディーゼル車とガソリン車では寿命は変わらない、ということになります。ただ、ほかの中古車店のオーナーにも意見を聞いたところ、次のようなお話をいただきました。
「ディーゼル車と比べるとガソリン車はエンジンのヘタりが早い。長距離を乗ると圧縮抜けでパワーダウンします。がんばっても30万キロぐらいが限界で、それ以上はオーバーホールが必要ですね」
……うーむ、Sさんの話とちょっと違う。2人のオーナーの意見を合わせると、「基本的にはディーゼル車のほうが長持ちするが、メンテナンス次第ではガソリン車も同じぐらい長く乗れる(ただし30万キロ程度まで)」、ということになりそうです。