今回の旅では、アイルランドのコネマラ地方にあるレターゲッシュ・ビーチ(Lettergesh)で、初のビーチキャンプに挑みました。
アイルランドは日本に比べて風が強く、それだけでもキャンプは困難なのですが、今回のキャンプ場は、270度を海に囲まれており、さらに後ろからは山からの吹きおろしに遭います。四方どこをとっても風が吹いてくるこのキャンプ場で、初心者キャンパーが心がけたこと、そしてテントが吹き飛ばされることなくキャンプを終えることができた理由なども記事でご紹介したいと思います。
目次
テントを張る前の計画が大切
現地で状況に合わせて計画変更
テントを張る前の計画が大切

初めて行くキャンプ場でファミリーキャンプする時は、事前にGoogle mapなどで地形や地理的条件を調べることが鉄則です。そのうえで、どのようなテントの張り方が適しているか、また敷地のどのあたりの場所に設置すれば良いかなどを大体ノートに書き出しておくと、後で設置する時に便利です。
ソロキャンプなら失敗しても自分が大変な思いをするだけで済みますが、ファミリーキャンプで失敗すると、家族との口論の原因になったり、嫌な思い出を作ってしまうことになりかねませんので、慎重に計画をすすめる必要があります。
さらに、アイルランドは一時的な雨が多いので、子供が外で遊べない時に屋内で遊べるキャンプ場を選ぶようにしています。この点においても、コネマラのレターゲッシュ・ビーチ・キャンプ場は、とても優れたキャンプ場でした。屋内には、ビリヤード、卓球、ホッケー、大きなブロックなどがあり、大人も子供も一緒に楽しむことができます。
現地で状況に合わせて計画変更

どんなに念入りに計画を立てていても、いざキャンプ場に行ってみると、予想もしていなかった状況に遭遇することがあります。
今回は、もともと計画していた場所とは違う区画にテントを張ることにしました。事前に風の強さを想像してはいたのですが、予想以上に風が強かったので建物のすぐ近くに張ることになりました。建物の近くにテントを配置すると、それだけで風よけの効果が倍増します。

また、計画では海側に向けてテントを張る予定でした。しかし、山からの風よりも海からの風の方が遥かに強かったので、写真のように海側を背にする形で山側に向けてテントを張りました。目の前にはキャンピングカーがありましたが、山の景観を十分に味わえました。風の心配もなく安心して過ごせたので、この判断は正解でした。

今回、このようなスタイルで設営しました。アイルランドの気候に合わせて、何日も考えて辿り着いたのがこのスタイルです。タープは車とテントで2方向を塞ぎ、さらに1方向は地面すれすれの高さまで閉じることで、雨風を最大限に防げます。
雨風が強く、一時的な雨が多いアイルランドではこのように設営することで、雨に濡れずに車から物を移動でき、食材や器具はトランクに積んだままタープの下で調理できます。
また、荷物をほとんど降ろさないので、撤収の際にも楽です。車に運ぶのは、寝袋と床のマットとテーブルと椅子だけで済みました。