Day 2:鮭と櫻がひしめく里川

数日後、仕事終わりにチョイ釣りをしようということで久しぶりにとある里川へ向います。2ヶ月前に様子を見に行った時は酷い渇水状態でしたが今回は前日の雨の影響で水量は十分。

この時期にこの里川に入るのは初めてでしたが無数のサクラマスと鮭がひしめいていました。堰堤の深みなどはほぼ櫻と鮭に占拠されている有様。

またウグイの多い区間でもあるので大型遡上魚を避けつつウグイの猛攻を掻い潜って探るトリッキーな釣りになりそうでした。

付き場を読んでヒットに持ち込む

この区間のメインターゲットはニジマス、たまにヤマメとイワナですが主だったポイントは全て鮭と櫻が占有している有様。

そこで、ウグイがたむろしているようなポイントにニジマスが定位しているのではと考えて、普段はニジマスが付かないようなポイントを重点的に狙います。

最初に探ったのは、橋脚に流れがぶつかって深みを形成しているポイント。その日は増水していたのもあって普段より水位が高く流速もウグイには速すぎて、鮭や櫻にとっては定位するよりかは早々と通過していくような感じ。

もしやと思い45mmのシンキングミノーを投げ込んで流れに馴染ませながらシェイクさせて誘います。最初のトレースで何かはモサモサと触る感覚がPEラインを通して感じられたので、2度目のトレースでは少しだけラインを送り込んでレンジを下げて誘っていきます。

35cmのニジマスをキャッチ

今度はガツンといかにもニジマスなバイトでフッキングもしっかり決まります。パワフルなダッシュからのジャンプはまさに秋のニジマスでドラグを鳴らし中々楽しませてくれますが油断するとラインブレイクも有り得るパワーだったので何とかいなしてランディング。

サイズは35cmに少し足りない感じでしたがチョイ釣りには十分な結果。鮭の産卵を邪魔するのも憚られたのでそこで終了としました。

秋の北海道で3日間の渓流ルアー釣行を堪能 45cm筆頭に良型ニジマスと対面パワフルな35cmのニジマスを手中(提供:TSURINEWSライター・小峠龍英)

Day 3:雨後の大場所で

10月に入り、サクラマスの遡上もひと段落。鮭の遡上も最初のピークがすぎたかもと考えて6日に大物のアメマスをキャッチした大場所へ向かいました。

前日にまとまった雨が降った事もあり渇水状態が解消されたことでアメマスがいるかもと期待しつつエントリー。大場所の水位はやや高めで水色も悪くない状況でさらに期待が高まります。

5.5gのシンキングミノーをセットしてフルキャスト。かけ上がりにいるであろう魚にアピールするように早すぎず遅すぎずのスピードでトゥイッチしていきます。1投目、2投目では小さなヤマメのチェイスのみ。3投目で同じレーンをトレースしていると「モサッ、モサッ、ガツン!」というバイトが。

45cmのニジマスを手中

アワセを入れるとバットから曲がり弧を描くロッド、ジリジリと鳴くフルロックだったドラグ。重量感のあるファイトから60cm級のアメマスの可能性があったので、ロッドを立てて慎重にテンションを保ちながら立ち回ります。

中々浮いて来ない中焦らず急がずで片手でネットをマグネットから外し、いつでも掴める体勢にして距離を詰めていきます。ようやく見えてきたのはレッドバンド。60cmはないものの太い魚体でグイグイと底に向かってダッシュしていくのが見えました。

何とかラインを巻き上げてネットに誘導し勝負あり。浅瀬に横たわるニジマスは黒光りする燻銀の魚体に紅いレッドバンドを持つ太い見事なプロポーションのメス。サイズは45cmで狙っていたアメマスではないものの大満足の結果でした。

秋の北海道で3日間の渓流ルアー釣行を堪能 45cm筆頭に良型ニジマスと対面引きの強い45cmのニジマスをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・小峠龍英)

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<小峠龍英/TSURINEWSライター>