女性に人気な外車ランキングTOP3
【第3位】ジープ レネゲード
2015年9月に登場したレネゲードは、フィアット 500Xとプラットフォームを共用するジープブランド最小モデルです。アメリカ発祥のジープではあるものの、現在はステンランディスグループに属するためか、そのデザインはどことなくイタリア風。レネゲードはSNSで「#ジープ女子」のハッシュタグが生まれるように、女性の注目も大きく集めているSUVです。
スペック
- 【全長×全幅×全高】4,255mm×1,805mm×1,695〜1,725mm
- 【ホイールベース】2,570mm
- 【車両重量】1,440〜1,860kg
- 【WLTCモード燃料比率】14.3〜16.0km/L
- 【トランスミッション】6速DCT(4×eは6速AT)
- 【駆動方式】2WD(FF)(4×eは4WD)
- 【乗車定員】5人
- 【新車価格】435万〜590万円
メリット・デメリット
レネゲードの特徴は、コンパクトSUVらしからぬ大きな存在感です。ジープのアイコンであるセブンスロットグリルはもちろん、テールランプにミリタリー風の×マークをあしらうなど随所に象徴的なデザインがあしらわれています。
内装デザインも、非日常的なオフロードカーと日常的なコンパクトカーの雰囲気を上手くマッチさせており、1.4Lエンジンによる維持費の安さも魅力的です。
唯一のデメリットは全長の割に広い横幅です。全幅は1,800mmを超えるため都市部や狭い駐車場では扱いづらさを感じる場合があります。また、閉塞感が覚えづらい室内空間ではあるものの、あくまでコンパクトSUVであるため後席を主体とする使い方は難しいでしょう。
街乗り用の入門ジープにおすすめ
ジープに乗ってみたい方や、手軽に乗れるジープをお探しの方、オシャレな輸入コンパクトSUVをお探しの方にレネゲードは最適な1台となります。
ただし現行型の1.4LガソリンエンジンはFFのみのオンロード向けであり、ガソリンエンジンの4WDモデルはすでにカタログ落ちしているため、4WDに乗りたい場合は高価なPHEVか、2.4Lエンジンを搭載した中古のトレイルホークを選ばなくてはなりません。
PHEVの4×eは満充電で50〜52kmをモーターだけで走行可能です。グレード選び次第で他用途に対応できるレネゲードは、かけがえのない相棒となることでしょう。
【第2位】メルセデス・ベンツ Aクラス ハッチバック
2018年に登場した4代目Aクラスは、前輪駆動のメルセデス・ベンツの最小モデル。4代目からは旧Aクラスにあったチープな印象が払拭されており、2023年2月のマイナーチェンジでは内外装デザインが刷新されるとともに新色のローズゴールドを追加。ローズゴールドは、これまでのメルセデスにはなかった女性的な華やかさが加えられたボディカラーです。
スペック
- 【全長×全幅×全高】4,430〜4,400mm×1,800mm×1,420〜1,440mm
- 【ホイールベース】2,730mm
- 【車両重量】1,360〜1,540kg
- 【WLTCモード燃料比率】15.3〜19.1km/L
- 【トランスミッション】7速AT(ディーゼルは8速AT)
- 【駆動方式】2WD(FF)
- 【乗車定員】498万〜558万
メリット・デメリット
最小最廉価モデルであってもエレガントな内外装デザインが備わるAクラスは非常に魅力的な存在です。運転のしやすさとコストパフォーマンスの高さはラインナップ随一であり、搭載される小排気量ターボエンジン自動車税や燃料代の節約にも貢献します。
しかし「リアゲートが電動ではない」「内装に金属や無塗装樹脂が丸見え」「騒音が車内に入りやすい」など、上位モデルと比べるとどうしてもチープな印象は拭いきれません。そのぶん気兼ねなく使い倒せる点は安価なAクラスならではの魅力ともいえるでしょう。
便利で気楽に使える上品な外車としておすすめ
Aクラスのサイズ感は旧Cクラス程度であるため、気楽に使えるラグジュアリーカーをお探しの方や、大型・高級・高額化したCクラスに扱いづらさを感じる方の代替車としておすすめです。扱いやすいAクラスは、現に他のモデルに比べて女性の契約者が多くなっています。
関西弁にも対応するMBUXが空調やナビ操作を音声認識で行ってくれるため、運転中に余裕が無い方でも安心です。また低騒音かつ約70kmをモーターのみで走行できるPHEVモデルなら、深夜の住宅地でも周りを気にせず移動できます。
【第1位】フォルクスワーゲン ポロ
ポロは、ゴルフより小さなフォルクスワーゲンのコンパクトハッチバックであり、古くから女性に人気の外車です。現在でも新車販売台数ランキングのTOP10の名前が連なる安定した人気を維持しています。
現行型は2018年にフルモデルチェンジした6代目。2022年のマイナーチェンジで外観の意匠が変更されるととともに搭載エンジンが新開発の1.0Lターボに一本化されました。アウディ A1はポロと共通のプラットフォームを採用する兄弟車です。
スペック
- 【全長×全幅×全高】4,085mm×1,750mm×1,450mm
- 【ホイールベース】2,550mm
- 【車両重量】1,160〜1,190kg
- 【WLTCモード燃料比率】17.1km/L
- 【トランスミッション】7速DCT
- 【駆動方式】2WD(FF)
- 【乗車定員】5人
- 【新車価格】257万〜345万円
メリット・デメリット
ポロは、外車のなかでは非常に安価な価格設定と1.0Lターボエンジンによる維持費の安さが特徴です。ライバルとなるプジョー 208やルノー ルーテシアよりも維持費、新車価格ともに安く、5人乗りの外車では最安値。価格以外で国産車と比べて大きく劣る点はなく、ポロは非常にコストパフォーマンスに優れた外車といえるでしょう。
ただし最廉価モデルにはデジタルメーターなどの先進装備は備わらず、装備を追加すると価格が大きく引き上がる点や、フォルクスワーゲン T-Crossと内装が同じである点によりポロに乗る特別感が薄れてしまうのが欠点です。そのため予算に余裕がある場合はアウディ A1を選びたくなってしまいます。
国産コンパクトカーからのステップアップにおすすめ
旧型ゴルフのサイズ感のポロは、女性でも苦労なく取り回せるでしょう。ドイツ車らしい高いボディ剛性に加え、小排気量ターボと多段DCTとの組み合わせにより高速道路の巡航性能も国産コンパクトカーに勝っています。
ポロは国産コンパクトカーからのステップアップとして、5人が乗れる安価な輸入コンパクトカーをお探しの方や、長距離移動が多い方に最適です。ただしFFのみの設定であるため、4WDが必須に方には向きません。
中古で人気な外車ランキングTOP3
【第3位】ポルシェ マカン
2014年11月に登場したマカンは、ポルシェ カイエンよりもコンパクトなハイパフォーマンスSUV。小排気量かつ安価な点に加え、クーペのように傾斜したリアハッチによるスポーティなデザインが特徴です。
VWと車体骨格を共用してはいるものの、エンジンやサスペンションなどはポルシェによって入念にチューニングされており、小型とはいえ高い動力性能とハンドリング性能が与えられています。
スペック
- 【全長×全幅×全高】4,796mm×1,923〜1,927mm×1,596〜1,624mm
- 【ホイールベース】2,807mm
- 【車両重量】1,920〜2,035kg
- 【WLTCモード燃料比率】‐
- 【トランスミッション】7速DCT
- 【駆動方式】4WD
- 【乗車定員】5人
- 【新車価格】791万〜1,235万円
メリット・デメリット
安価に乗れるポルシェであるうえ、一切の実用性を犠牲にしない点がマカンを選ぶメリットです。2.0L直4ターボモデルでも0-100km/h加速タイムは6.4秒と並のスポーツカーを置き去りにできる性能を備え、440psの3.0L V6ターボを搭載するGTSなら100km/hまでの加速はわずか4.5秒です。
ただしポルシェのラインナップ中ではコンパクトモデルであっても、実際のサイズはアッパーミドルサイズであり、広い全幅も相まって取り回しがよいとはいえません。後席はスポーツカーとしては広いもののSUVとしては狭いため、フル乗車ではやや窮屈に感じられるでしょう。
スポーツカーからの乗り換えにおすすめ
マカンは、結婚や出産などでスポーツカーを手放さなければならない方の乗り換えに最適な車であり、後席にはチャイルドシートを固定できるISOFIXも備わっています。また「カイエンは価格が高すぎる」「911やケイマンでは使い勝手が問題」という方にもおすすめです。
ポルシェの人気モデルだけあって中古車の玉数も多く、価格に応じた年式やグレードが選り取り見取り。ただし、年式により細部に違いがあるため、グレードの違いやオプションの有無による性能差などをよく確認する必要があります。
【第2位】ジープ ラングラー
ラングラーは、アメリカの軍用車両として開発されたウィリスを起源に持つジープの本格オフロードカー。初代は1987年から販売されており、現行型は2018年10月に発売された4代目です。
ラダーフレームや前後リジッドアクスルなど、歴代通してオフロードカーの原理主義的な構成を維持しているうえ、ルーフやドアが外せる設計になっていたりとアウトドア・クロスカントリー用途に最適化されたSUVがラングラーです。
現行型スペック
- 【全長×全幅×全高】4,870mm×1,895〜1,930mm×1,845〜1,855mm
- 【ホイールベース】3,010mm
- 【車両重量】1,960〜2,350kg
- 【WLTCモード燃料比率】9.2〜10.0km/L
- 【トランスミッション】8速AT
- 【駆動方式】パートタイム4WD(FR)
- 【乗車定員】5人(2ドアは4人)
- 【新車価格】870万〜1,030万円
メリット・デメリット
ラングラーの卓越した悪路走破性能は市販車最高性能といっても過言ではありません。またクロスオーバーSUVが台頭する現在、オフロードカーらしいレトロで無骨なデザインは非常に希少な存在といえるでしょう。この性能と存在感が備わる車を安価に購入できるのはラングラーの大きなメリットです。
その代わり目的用途以外のあらゆる性能は低いため、日常的な使用では我慢を強いらることになります。2ドアモデルは当然として、4ドアモデルでも全長の割に後席が狭く、リアシートにはリクライニング機構も備わりません。
世界トップクラスの悪路走破性を手に入れたい方におすすめ
高性能のオフロードカーを探しているならラングラー一択といえるでしょう。また荷室の使い勝手にも優れるため、アウトドア用途にも最適です。
クロスオーバーSUVの代わりとしても使えるものの、快適に乗車できるのは前席の2名まででしょう。ラングラーに乗るには、スポーツカーや競技車両に乗るのに近い覚悟が必要です。
オフロード競技などで使うなら4人乗り全長が短い2ドアモデルを選び、日常用途にも使うなら5人が乗れる4ドアモデルを選びましょう。新車価格が比較的安価であるため旧型なら中古で安く手に入れられます。新車購入なら約42kmをモーターで走行できるPHEVの4×eも選べます。
【第1位】メルセデス・ベンツ Gクラス
Gクラスは、軍用車両のゲレンデヴァーゲンを民生用に改装したオフロードSUV。1979年の発売当初から無骨なデザインと基本構成は変わっておらず、年式を問わず高い人気を維持しているため、Gクラスを購入するなら中古車もおすすめです。
2018年6月にモデルチェンジした現行型は、ラダーフレームやサスペンションなどが全面刷新されたうえ室内空間も拡大されたことで利便性が向上しています。
現行型スペック(2021年5月現在)
- 【全長×全幅×全高】4,660mm×1,930mm×1,975mm
- 【ホイールベース】2,890mm
- 【車両重量】2,450〜2,460kg
- 【WLTCモード燃料比率】7.4〜9.9km/L
- 【トランスミッション】9速AT
- 【駆動方式】4WD
- 【乗車定員】5人
- 【新車価格】1,251万〜2,218万円
メリット・デメリット
無骨な外観と豪華な内装が備わる世界最高峰のクロスカントリーカーがGクラスであり、オフロードカーとしてもラグジュアリーカーとしても大人気のSUVです。その存在感と所有する満足感はGクラスならではのものといえるでしょう。
しかし古典的な車体構成により走行性能や居住性が高いとはいえず維持費も高めです。また大柄な割に後席も広くはありません。
なにより新車価格が高く中古車価格も高額であるため、安易な気持ちで購入するのは難しい現実があります。しかし高い人気のおかげで値落ちしづらいため、売却価格を視野に入れれば意外にもコストパフォーマンスは高い車と言えます。
世界最高峰のクロスカントリーカーをお求めの方に
ランドローバーのレンジローバーや、ジープ ラングラーのように軍用車両を起源にもつ似た生い立ちの車はあるものの、Gクラスならではの特別感があります。実用性を無視してもGクラスの存在感やスタイリングが気に入ったなら、他に変わる車はありません。
より快適に乗るなら居住性が改善され、ACCなどの先進運転システムも備わる2018年以降の現行モデルがよいでしょう。本格的な悪路走行に使うなら、中古車価格が安価な旧型を選ぶことで気兼ねなく使えます。
Gクラスは年式やグレードによってパワートレインやボディサイズなどの仕様が大きく異なるため、用途に適した構成の中古車を選びましょう。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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