当時は金融商品も人気だった
たしかにバブル崩壊前に社会人経験のある世代は、「とにかく貯金をするように」と自分の子どもにも話すだろう。実際問題、これほど定額貯金に金銭的なメリットがあるのなら、貧乏暇なしでお馴染みの筆者は、生活費を削ってでも貯金に回してしまいそうである。
当時は定期貯金だけでなく、利付形式の債券である「利付金融債」や元本に応じて収益を委託者に分配する「貸付信託」、利子の支払いがない代わりに利子相当額を割り引いて発行される「割引金融債」などの金融商品も人気を集めており、ボーナス時にはこれらの商品を求めるお客さんが金融機関に殺到したらしい。
ツイッター上では、「この時代に貯金できていた人はセンスいいんだよ。みんな現金でなく消費に費やしていたんだよ」という、ごもっともな意見も寄せられており、当時を知るユーザーからは、景気の良さが貯金ではなく消費に向かっていたことも指摘されていた。
金利が良い時代を「羨ましい」思うユーザーが多くいる反面、「でも、住宅ローン金利もすごかったですよね。夫の親が借りていた金利を聞いたらビックリしちゃいました(笑)」などといった声もあり、預ける側だけでなく、借りる側の金利もとんでもなく高かったとの声が寄せられている。このタイミングでローンを借りて家を建てた人は、その後も延々と金利の返済に苦しんでいる可能性があり、そう考えるとちょっと可哀想である。
未来はどうなっていくのだろうか
バブル崩壊後の生まれである、当時をまったく知らない筆者としては、自分が生きている間に一度ぐらいは好景気を体験してみたいところである。
もちろん、一時的に景気がとんでもなく良くなったとしても、最終的にはバブルがはじけて経済が混乱するのは分かってはいるのだが、それでもあの華やかな時代の話を、職場の先輩や上司、親から聞くたびに羨ましいなぁと思ってしまう。
最近の若者は、世間から豪勢で華美な生活よりも、慎ましやかな品の良さを求められがちだが、時代さえ許すのであれば、本当は華やかな暮らしをしてみたいという人が多いかも知れない。
今回、貴重な資料とも言えるべき「昭和55年の郵便局定額貯金元利金表」を投稿してくれたマルク|100年時代の戦略さんは、普段からTwitterとブログ「マネーアンテナ」にて、人生を豊かにするお金の知識や投資・暗号資産について、初心者向けにわかりやすく発信している。
お金や経済の流れは日々移り変わっていくので、時代の趨勢を抑えることで、資産をうまく増やせるかもしれない。興味のある方は、マルク|100年時代の戦略さんのブログをぜひ読んで見てはいかだろうか。
※サムネイル画像(Image:「マルク|100年時代の戦略(@Marc_life_)さん」提供)
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
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