日本各地のワインの造り手と飲み手が繋がる場を提供する、日本ワイン専門のECサイト「わいんびと」。
同サイトでは、日本の国民食と日本ワインの相性を紐解く、ソムリエ監修企画の「国民食」シリーズをこれまで2度に渡り発表してきた。
そんな待望の「国民食」シリーズ第3弾は、寿司と日本ワインの相性についてフォーカス。寿司を食べるシチュエーションに合わせて、使用の良いワインを紹介する。
「寿司」を大枠で考えるならスパークリングワインがベスト
寿司のネタはバリエーションが豊富で、ひとネタごとにワインを合わせるのは大変。そこで「わいんびと」では、いろいろな種類の寿司を食べる場合、さまざまなネタに違和感なくマッチするスパークリングワインを選ぶことを推奨している。
おすすめの銘柄は、サンマモルワイナリーの「下北ワインKanon Sparkling」と北条ワインの「トットリSKY」。
「下北ワインKanon Sparkling」は、青森県むつ市で栽培されたライヒェンシュタイナーを100%使用したスパークリングワイン。青りんごのような爽やかな味わいと、きめ細かく柔らかな泡が特徴だ。
一方北条ワインが造る「トットリSKY」は、きめ細かな泡が素晴らしいのはもちろんのこと、まろやかな酸、甲州特有の苦味、爽快感のバランスが絶妙。余韻も長く続く、エレガントかつ厚みのある1本となっている。
「シャリ」に合わせた品種をセレクト
また、寿司は米酢メインの「白シャリ」か、赤酢を使う「赤シャリ」かで味わいが決まるため、シャリに応じてワインを選ぶという考え方もある。
白シャリには「甲州」を合わせる
白シャリとは「甲州」が好相性。特に脂の強いネタであれば、甲州のシャープな酸味とすっきりとした味わいが旨味を引き立ててくれる。
おすすめはロリアンワインの「勝沼甲州」。勝沼町産の甲州のみを使用した白ワインで、過去のヴィンテージは世界最大級のワインコンペティションで受賞を果たすなど、国内外でも高い評価を得ている。
赤シャリには「シャルドネ」がマッチ
赤シャリならば、「シャルドネ」から造られたワインをセレクトしたい。日本のシャルドネは繊細で口当たりが柔らかいものが多く、赤シャリにマッチする。
特に、はすみふぁーむ&ワイナリーの「シャルドネ」はおすすめ。キリッとした酸と、ミネラル感のある余韻がネタの味わいを引き立ててくれる。
煮切り(醤油)は「ピノ・ノワール」と味わう
シャリとは少し異なるが、煮切りは赤ワインの「ピノ・ノワール」と相性がいい。日本のピノ・ノワールはしなやかで程よい酸があり、スムーズなタンニンが煮穴子や鰻の味を引き締めてくれる。
サンマモルワイナリーがリリースしている、下北半島産のピノ・ノワールからできた赤ワイン「下北ワインRyo Classic」は、ピノ・ノワール特有の無垢な味を楽しめる。もちろん、煮切りと相性抜群だ。