長野への移転を機に
レース主催がメインに
筆者は2000年頃に発売されたエルゴベルトを未だに愛用しています。WAVE形状ではないかわりにベルト幅がスリムになっていて、フィット感とサポート性のバランスが自分には最適なのです。2~3年に1回、立ち上がれなくなるほどのギックリ腰を発症することがあり、その際にはこのエルゴベルトを着用すると、何とか立ち上がれるようになります。レース参戦時は必ず着用しますし、長時間のツーリングでも腰痛予防のために着用しています。
他ブランドのウエストベルトを試着したこともあり、フィット感のいいものやサポート力の高いものもいくつかありました。けれど、自分にとってのバランスのよさは、愛用しているエルゴベルトがベストなのです。素材も丈夫で、縫製もしっかりしていて、20年経った今でもまだまだ使える状態です。
とはいえ、経年によるヤレも多少あるので、今後のために予備をストックしておこうと思ったのですが、いつの間にか生産終了していました……。
正確な時期は失念してしまいましたが、ロッキースポーツは鶯谷から長野へ移転しており、2010年代後半にはHWKやハンドルバーの販売も終了となっていました。そのかわりに主力となっていったのが、レース主催でした。

JNCCというクロスカントリー(エンデューロ)レースで、全国各地で年間9戦程度を開催し、しかも毎回300台以上のエントリーが集まるほどの大人気。最近は元全日本モトクロスのトップライダーの参戦も増え、ロッキースポーツという一企業が主催する草レースながら、全日本格式に匹敵するほどの規模と内容のレースになっています。



それもあって、JNCCは中上級者向けとし、初中級者向けにはWEXというレースも主催するようになりました。WEXはEASTとWESTで開催地を分け、それぞれ9戦程度が開催されています。こちらも毎回定員となるほどの大人気です。

ロッキースポーツは用品の製造販売からレース主催へとシフトしていき、長野県に「GAIA」というオフロードコースの経営もするようになっていきました。そして2016年にはCOMESSOへと社名変更しています。
そんなこともあって、20年モノのウエストベルトを愛用しているのです。自分が気に入って長く使いたいと思ったアイテムは、現行モデルであるうちにストックしておいたほうがいい、と強く思ったのでした。
最近はサポート性に特化したもの、パッド付きでプロテクターとしても使えるものなど、さまざまなウエストベルトが発売されています。腰はライディングの要となるので、ぎっくり腰や腰痛の不安のあるかたは、ウエストベルトの着用をおすすめします。用品店で試着し、自分好みのフィット感やサポート性を確認しましょう!