目次
運転免許の取得でかかる費用
運転免許の取得でかかる費用の内訳
運転免許の種類ごとにかかる費用
運転免許の取得でかかる費用を安くする方法
教習所と合宿免許の費用どっちが安い?

運転免許の取得でかかる費用

運転免許の取得費用はいくら?免許の種類ごとにかかる費用・安くなる方法を紹介
(画像=『MOBY』より 引用)

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なかには入校費用が無料であったり、免許を取得するための方法は「指定教習所」「届出教習所」「一発試験」の3種類が存在し、運転免許の取得費用はそれぞれの方法で大きな差があります。とくに指定教習所と届出教習所は、自動車学校と呼ばれる同じ教習所であっても免許取得までの行程や費用は異なるため、それぞれの違いをよく知っておく必要があります。

指定教習所(公認教習所)の場合

指定教習所とは、公安委員会が定める規準を満たした自動車学校であり、公認教習所とも呼ばれます。

教習費用が20万円~35万円と高額である代わりに、本免許試験の技能試験が免除されるため、教習費用と本免許の学科試験費用と交付手数料のみで運転免許が取得可能です。免許取得のために手厚いサポートを受けられるのが指定教習所の特徴といえるでしょう。

届出教習所(非公認教習所)の場合

届出自動車教習所とは教習設備や運営規模や公安委員会が定める指定規準に満たない、あるいは独自の規準で免許取得をサポートしてくれる自動車学校であり、非公認教習所とも呼ばれます。

独自の教習カリキュラムを採用するため教習費用は指定教習所に比べて安く、教習費用の総額は15万円~25万円程度。また指定教習所とは異なり、1日に受けられる教習時間に制限が設けられないため、免許を早く取得できる点も大きな特徴です。

ただし仮免試験や本免許を取得するには、運転免許試験場での筆記試験に加え実技試験も受ける必要があるため免許取得難易度は指定教習所よりも高くなります。

一発試験の場合

一発試験とは、教習所に通わず免許試験場での試験のみで免許を取得する方法です。教習費用は発生しないため、かかるのは仮免許および本免許の試験費用と交付費用、それに免許取得後の「取得時講習」費用のみ。再試験を受けなかった場合の免許取得に必要な金額はわずか2万6,300円です。ただし仮免取得後、5日以上の路上練習とその証明書類が必要となります。

運転免許の取得でかかる費用の内訳

運転免許の取得費用はいくら?免許の種類ごとにかかる費用・安くなる方法を紹介
(画像=『MOBY』より 引用)

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公認教習所と届出教習所、一発試験それぞれの運転免許取得方法でかかる費用の詳細を解説します。実際の金額は所持免許によって変動するうえ、補習や再試験があった場合にはそれぞれの費用がさらに追加されるため、免許取得にかかる金額には個人差があります。

以下の運転免許取得費用内訳は、普通免許初取得かつ補習や再試験が一切なかった場合の金額です。

指定教習所(公認教習所)の費用内訳

指定教習所でかかる20万円~35万円の教習費用には、技能教習と学科教習に加え、入学金や適正検査、検定費用などが含まれます。学科教習費用の平均は1時限あたり2,500円前後、技能教習費用は1時限あたり5,000円前後です。

ただしMT免許とAT限定免許とでは必要な教習時間が異なるため、費用総額にも差が生じます。学科教習時間はどちらの免許でも同じであるものの、MT免許の取得に必要な技能教習時間は34時限であるのに対し、AT限定免許は31時限と少ないため、そのぶんの技能教習費用が安くなります。

修了後にかかる費用は、免許試験場での本免許学科試験の受検料1,750円と交付料2,050円のみです。

  • 指定教習所費用内訳サンプル
名称金額
入所金50,000円
AT技能教習5,000円×31時限=155,000円
学科教習2,500円×26時限=65,000円
教材代3,000円
写真代1,000円
適正検査2,000円
応急救護2,000円
原付講習5,000円
効果測定料1,000円
修了検定8,000円
卒業検定8,000円
本免許受験料1,750円
本免許交付料2,050円
合計303,800円

届出教習所の費用内訳

届出教習所の教習時間や教習内容、教習料金は指定教習所よりも自由度が高く、なかには入校費用が無料であったり、補習による追加費用がかからないプランやオプションなどが用意されていたりする教習所もあります。

また届出教習所の利用では、仮免許および本免許ともに運転免許試験場で実技試験と筆記試験の両方を受けなくてはならないため、それぞれの試験で受験料や試験車使用料、免許交付手数料が必要です。再試験の場合はその都度、受験料と試験車使用料を支払う必要があります。

さらに、応急救護処置や危険予測などの内容が含まれた「取得時講習」の受講も必須です。取得時講習の費用は15,400円とある程度の金額は定められているものの、講習を受ける指定教習所によって値段が異なり、20,000円程度の費用がかかる場合があります。特定届出教習所では教習所内で取得時講習が受けられます。

名称金額
入所金45,000円
AT技能教習100,000円
学科教習50,000円
教材代2,000円
写真代1,000円
適正検査2,000円
仮免許受験料2,900円
仮免許試験車使用料1,450円
仮免許交付手数料1,150円
本免許受験料2,550円
本免許試験車使用料800円
本免許交付料2,050円
取得時講習15,400円
合計226,300円

一発試験の費用内訳

一発試験でかかる費用は、仮免許および本免許での試験費用と交付手数料、取得時講習費用のみです。再試験の場合は受験料と試験車使用料がその都度かかります。

一発試験の合格率は10%以下とも言われており、普通免許初取得の場合は10回以上の試験を繰り返すことも珍しくありません。仮免許は試験を受ける度に4,350円、本免許では3,350円が掛かることになります。試験合格後は取得時講習を受けることで、改めて運転免許取得となります。

名称金額
仮免許受験料2,900円
仮免許試験車使用料1,450円
仮免許交付手数料1,150円
本免許受験料2,550円
本免許試験車使用料800円
本免許交付料2,050円
取得時講習15,400円
合計26,300円