ワゴンR最後の黄金時代、4代目(2008年)
リヤシートスライドと後席ドア拡大で乗車スペースの効率アップ、居住性を大幅に改善した5代目ワゴンR、初代N-BOX発売前の軽自動車ベストセラーといえば、スティングレーを含むこのワゴンRだった 2008年に4代目へモデルチェンジした頃もワゴンR人気は不変でしたが、気になっていたのはダイハツ タントのような、超ハイルーフのスーパーハイトワゴン。
タントと同ジャンル車で後席両側スライドドアを軽自動車で初採用した「パレット」を2008年1月に発売するなど、スズキとしても対応しつつ、依然として主力のワゴンRも、4代目ではスペース効率を重視したモデルチェンジとなりました。
すなわち、初代以来の伝統だったリアクォーターウィンドウを廃止、そのぶん後席ドアを拡大して乗降性を向上させるとともに、リアシードスライド機構を160mmまで拡大して、前後方向の乗車スペース増加による大掛かりな居住性改善を敢行したのです。
その結果、純粋な荷室スペースは減ったもののシートアレンジ次第でどうにもなりますし、単純に「荷物が少ない時は後席ひろびろ」という評価を得て、2011年12月に初代ホンダ N-BOXが発売されるまでの販売台数トップは、ワゴンRの天下が続きました。
2010年8月の改良では、一時期スズキ製軽自動車/小型車で最大の特徴となっていたジャトコ製のハイ/ロー2段切り替え式な副変速機付きCVTを採用、加速性能と燃費性能の両立に成功、走行性能と実用性(スペース効率)を高い次元でバランスさせています。
もっとも、それらはあくまで「N-BOXやタントのような新世代スーパーハイトワゴンほどではない」レベルであり、絶対的なスペース効率や、スライドドアもなく乗降性でも劣るワゴンRの黄金時代は、この4代目は最後となったのです。
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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