メキシコに寄贈された記念コイン!?
一方でコインの裏側には「Alles in einer Nation」(一つの国全体)という奇妙な碑文があり、この点もドイツで発行されたライヒスマルクとは異なる。

これはナチスドイツ時代のどのコインにも刻まれていないフレーズであることから、偽造を目的として作られたものではないことがわかる。
このコインはおそらく銀貨であり、かなり使い込まれて摩耗しているものの、使い古されたアンティークのように見えるように偽造品を作ることは技術的には可能である。本物と偽物を区別するには徹底的な検査が必要だが、このコインで検査が行われたのか、あるいは今後検査が行われるのかはまだ明らかにはなっていない。
メキシコの建設現場でこのコインが発見されたことについての最も妥当な説明は、1930年代にドイツの外交官がメキシコにナチスドイツの大義に同調するよう説得しようとした可能性があるというものだ。その際に第三帝国の壮大な野望を反映したユニークなコレクターズコインが鋳造されメキシコに寄贈された可能性は無きにしも非ずだ。
しかしその後の歴史は1942年にメキシコがドイツから寝返って連合国側についたため、これらのコインは価値を失い廃棄されたのかもしれない。とはいえこうした説もあくまで推測に過ぎない。
あるいはナチス・ドイツが勝利し第三帝国が樹立した未来のパラレルワールドから、何らかの超常現象が起きてこちら側の世界に投げ込まれたコインなのだろうか。さらには時代と文化を逸脱した“オーパーツ”であると考えてみればいろいろ想像と夢想が膨らんできそうだ。
参考:「Anomalien.com」ほか
文=仲田しんじ
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
提供元・TOCANA
【関連記事】
・初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
・航空機から撮影された「UFO動画」が公開される! “フェニックスの光”に似た奇妙な4つの発光体
・有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
・ネッシーは巨大ウナギではない! 統計的調査結果から数学者が正体を予測
・積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?