未来のパラレルワールドからこちら側に投げ込まれたコインなのか――。2039年のナチスドイツのコインが発見された。

メキシコで発見されたナチスの硬貨

 歴史に“if”を盛り込んだ仮想戦記物語の中にはなかなか興味深いストーリーも少なくないが、たとえば第二次世界大戦でナチスドイツが勝利したパラレルワールドが存在しているのだろうか。2039年に発行された第三帝国通貨(ライヒスマルク)のコインが発見されたというのだ。

 ライヒスマルク(Reichsmark)とは、1924年から1948年6月20日まで使用されたナチスドイツ時代の公式通貨のことで当時は紙幣、硬貨のどちらも発行された。

 ナチスドイツの侵攻と共にある程度の量のライヒスマルクが国外へ持ち出されていたとしても不思議ではないが、なんとメキシコの建設現場でこのライヒスマルク硬貨が発見されたという。

パラレルワールドから来た2039年鋳造「ナチスコイン」が発見される!? ナチス勝利の世界線か
(画像=画像は「YouTube」より,『TOCANA』より 引用)

 硬貨を発見したディエゴ・アビレス氏は最初にコインの絵柄を見てショックを受けたという。そこにはかぎ十字(スワスティカ)が描かれており、これがナチスドイツのコインでであることを理解したのだった。

 コインの表面はかなり摩耗していたのだが、よく見てみるとアビレス氏はさらに衝撃を受けることになる。

 刻印された発行年が「2039」であったのだ。先頭の数字「2」はほとんど消えかかっているのだが、アビレス氏は「2」と認識できると主張し、そもそもほかの数字であればもっと奇妙なことにもなる。

パラレルワールドから来た2039年鋳造「ナチスコイン」が発見される!? ナチス勝利の世界線か
(画像=画像は「YouTube」より,『TOCANA』より 引用)

さらにコインにはかぎ十字と発行年に加えて両面に碑文が刻まれていた。コインの周縁付近にはスペイン語で「Nueva Alemania」(新しいドイツ)と刻まれているのだ。

 Nueva Alemania(ヌエバ・アレマニア)はメキシコのチアパス州、ラ・コンコルディア市にある小さな集落で、1920年代にドイツ人移民によって設立されたコミュニティである。2010年の時点で住民はわずか5人しかいなかったといわれている。

パラレルワールドから来た2039年鋳造「ナチスコイン」が発見される!? ナチス勝利の世界線か
(画像=画像は「YouTube」より,『TOCANA』より 引用)

 標高1654メートルに位置するこの集落には累計でも50人の住民しか住んでいなかったといわれているが、このコインはこの集落の中で流通するライヒスマルクであったのだろうか。

 謎が謎を呼ぶこのコインについて、アビレス氏はYouTube動画で共有している。