目次
軽自動車を白ナンバーにするメリット・デメリット
軽自動車を白ナンバーにしたいときの申し込み方法
軽自動車を白ナンバーにするメリット・デメリット
この項目では、軽自動車を白ナンバーにするメリット・デメリットをそれぞれピックアップして解説してみました。
白ナンバーは今後、ラグビーワールドカップや2020東京オリンピック・パラリンピックにて発行された軽自動車向けの“真っ白なナンバープレート”が登場する可能性は低いでしょう。
しかし、2023年現在、都道府県のご当地ナンバープレートなどで黄色の縁取りが施された白地面積が広く取られているナンバープレートが引き続き発行されています。
軽自動車を白ナンバーにするメリット
白ナンバーであるメリットに挙げられるのは以下の3つです。
車の外観、見た目に変化を与えられるのが、白ナンバーへ変えることのプラス要素となっています。
普通車より劣っていると感じにくい
ボディカラーに馴染みやすい
地域活性化に貢献できる
普通車より劣っていると感じにくい
1つ目のメリットは「普通車より劣っていると感じにくい」です。
軽自動車は「維持費の安さ」「本体価格が安い」などでお手軽に車を購入できるのが強みとなる反面、ナンバープレートが黄色となることで“劣等感”をもつユーザーが一定数いる状況でもありました。
本来、軽自動車を購入・登録するとナンバープレートが黄色となるのは「高速道路の有人料金所で通行料金を間違えないように」といった理由が存在します。視認性を高めて、普通車と軽自動車の違いを判別するのが目的です。
その状況で、白地の面積を増やした軽自動車用のナンバープレートが登場した結果、「普通車と変わらない」「劣等感を受けにくい」と快く受け入れる軽自動車ユーザーが増えたと考えられます。
また、当メディアでのリサーチによると、白ナンバーを取り付けることで、逆に“軽自動車である”認識がしにくくなるというのもメリットではないかとの考え方が見受けられました。近年増加している「煽り運転」の被害を防ぎ、自己防衛に繋がるとも考えられているそうです。
ボディカラーに馴染みやすい
2つ目のメリットは「ボディカラーに馴染みやすい」です。
黄色のナンバープレートでは、車種によって設定されているボディカラーに合わないなどのデメリットが存在します。インターネット上をリサーチしてみると、レッドやブルー、グリーンなどと多くの車種で用意されている定番のボディカラーでも「黄色のナンバープレートが目立ってしまって嫌気が差す」との意見が飛び交っていました。
一方、白ナンバーでは、様々なボディカラーに溶け込むのが強みで支持を集めているとのこと。レッド・ブルー・グリーンに限らず、シルバーやブラックなどでもバランスが取れていて、車の見栄えが向上するのに一役買っているとされています。
地域活性化に貢献できる
3つ目のメリットは「地域活性化に貢献できる」です。
現在交付されている「全国版図柄入りナンバープレート」をチェックしてみると、“フルカラー”もしくは“モノトーン”の2種類で下地に花柄が入っています。軽自動車向けの白地ナンバープレートで、7,000円から9,000円程度の“交付料金”を納めて入手可能です。
新車や中古車を新規登録で購入するなら、諸経費に含まれてしまうため別途交付料金を支払わないため差はありませんが、今まで使っていたナンバープレートから差し替えようと考えている人ならちょっとした地域活性化に貢献できるとも考えられて、メリットとなるでしょう。
補足要素として、全国版図柄入りナンバープレート以外でも「ご当地ナンバー」で白がベースとなっているプレートが採用されているケースもあります。普通車との差別化を図るべく黄色の縁取りが入っていますが、地域の特産品や歴史を表した絵柄が入っていて、目視でどこの地域で登録された車であるか見分けがつくのが強みです。
軽自動車を白ナンバーにするデメリット
白ナンバーであるデメリットに挙げられるのは以下の3つです。
普通車との区別がつきにくくなる、またはナンバー自体の耐久性が低いなどの弱点が指摘されています。
普通車と間違えられる可能性がある
ナンバープレートの耐久性が低めである
元のナンバーから差し替えると取得費用が余分にかかる
普通車と間違えられる可能性がある
1つ目のデメリットは「普通車と間違えられる可能性がある」点です。
このデメリットが表面化するのは高速道路の料金所が挙げられます。近年では「ETC」(電子料金収受システム)の車載器が搭載されている車が増えて、人の手によって高速道路の通行料金を支払う場面が減少しました。
軽自動車が黄色ナンバープレートとなった理由には“普通車との区別をつける”のが挙げられますが、ETCの普及に伴い、黄色のナンバープレートである必要性がなくなったとも考えられるでしょう。
しかし、日本各地には未だに通行料金を人の手で直接支払う料金所施設も存在します。可能性は低くなっているものの、通行時に普通車と間違えられて、通行料を普通車設定で請求されるかもしれません。
ナンバープレートの耐久性が低めである
2つ目のデメリットは「ナンバープレートの耐久性が低めである」点です。
通常使用されている黄色のナンバープレートでは、アルミ素材のプレートに黄色の塗料が塗られて製造されています。しかし、2020東京オリンピック・パラリンピックでの特別仕様、ご当地ナンバーなどの特殊なナンバープレートでは「ラッピングシート」と呼ばれる材料が使われており、絵柄や数字部分の文字が剥がれてしまう恐れもあるそうです。
黄色のナンバープレートよりも耐久性で見劣りするかもしれない点を加味して、白ナンバーを選ばなければならないでしょう。
元のナンバーから差し替えると取得費用が余分にかかる
3つ目のデメリットは「元のナンバーから差し替えると取得費用が余分にかかる」点です。
新しく軽自動車を購入した際に白地のナンバープレートを選ぶなら、余分な費用をかけずに通常かかる登録費用だけでナンバーを取得できるでしょう。
しかし、今まで黄色ナンバーを使っていた、あるいは他所から転居してきて車の登録変更を余儀なくされた人が新たに白ナンバーとする場合、“再登録”としてナンバープレートの取得費用がかかるのを覚悟しなければなりません。
また、ナンバープレートを変更する際、ETCを利用しているユーザーであれば別途「ETCの登録情報」も差し替えが要求されます。ETCの情報登録に関連した変更方法はディーラーやカー用品店など専門業者に頼まなければ難しいため、作業を依頼するのにも費用がかかると想定すべきでしょう。
軽自動車を白ナンバーにしたいときの申し込み方法
この項目では、「軽自動車を白ナンバーにしたいときの申し込み方法」を解説します。
軽自動車のナンバープレートを黄色から白に差し替える、あるいは車両購入時から白ナンバーにするなどのシチュエーションが考えられるでしょう。
今回は、前述の“軽自動車のナンバープレートを黄色から白に差し替える”例を取り上げてみました(※)
2023年3月現在で交換に対応しているナンバープレートの種類は以下の3つです。
全国版図柄入りナンバープレート
地方版図柄入りナンバープレート
大阪・関西万博特別仕様ナンバープレート
現状、軽自動車向けの“真っ白なナンバープレート”の交付は行われていませんが、「全国版図柄入り」もしくは「大阪・関西万博特別仕様」のいずれかで、黄色の縁取りや絵柄が入ってしまうものの“白いナンバープレート”が入手できます。
ぜひ、ご自身の軽自動車を“白ナンバー”へ交換したいなら、参考としてみてください。
※交換前のナンバープレートで使用している「車両登録ナンバー」と同じ番号を使用するのを前提に解説しています
【方法1】最寄りの「軽自動車検査協会」へ直接行く
1つ目の方法が「最寄りの『軽自動車検査協会』へ直接行く」です。
各都道府県には運輸支局に隣接して「軽自動車検査協会」が設置されており、軽自動車のナンバープレート交付に関連した業務を行っており、予約方式で受付を行っています。
次からは、検査協会で直接申し込みをする流れを3つの段階にわけて解説してみました。
【手順1】申し込みに必要な書類を揃える
【手順2】検査協会へ出向いて書類の提出&手数料の支払い
【手順3】交換引換証書をもらって指定された日程でナンバープレートを取りに行く
【手順1】申し込みに必要な書類を揃える
1つ目は「申し込みに必要な書類を揃える」です。
ナンバープレートを差し替えるには、以下2つの書類を検査協会の窓口へ提出しなければなりません。
自動車検査証(車検証、コピーしたものでも可能)
再交付・交換申請書(窓口でも貰える)
車の所有者自身で用意するのは「自動車検査証」です。車のグローブボックス内などに普段常備しているものとなるため、すぐに用意できるでしょう。コピーした自動車検査証でも対応してもらえるため、書類を汚してしまうなど不安な人は事前の準備がおすすめです。
もうひとつ用意しなければならないのが「再交付・交換申請書」です。窓口へ出向くと用紙を貰えるので自身で用意する手間が省けます。用紙に記載された項目へ漏れなく記入して、ナンバープレート交換の申し込みを進められるよう準備しましょう。
【手順2】検査協会で書類の提出&手数料の支払い
2つ目は「検査協会で書類の提出&手数料の支払い」です。
再交付・交換申請書の記入が終わったら、検査協会もしくは関連団体の窓口にて車検証とともに提出します。
同時に、ナンバープレートの交付にかかる手数料(交付手数料、ナンバープレート代)を支払わなければなりません。請求される手数料分のお金を事前に用意するとよいでしょう。
【手順3】交換引換証と引き換えでナンバープレートを受け取る
3つ目は「交換引換証と引き換えでナンバープレートを受け取る」です。
書類の提出&手数料の支払いが済んだら、検査協会の窓口にて「交換引換証」を受け取ります。
交換引換証はナンバープレートを受け取るための大切な証書となるため失くさないよう注意しましょう。
交換引換証に記載されている「交付可能年月日」以降の有効期限内であれば、ナンバープレートへの引き換えが可能。都合のよいタイミングでナンバープレートを受け取りましょう。
ナンバープレートの受け取りで注意したいポイントが「注文製作」となる点です。
今回解説している“白ナンバー”のナンバープレートは注文製作となり、申請から受け取りが可能となるまで2週間程度かかるケースが多いようです。受け取りまでに時間がかかる点を把握しておくとよいでしょう。
【方法2】「図柄ナンバー申込サービス」でWeb申し込みをする
もう1つの方法が「『図柄ナンバー申込サービス』でWeb申し込みをする」です。
軽自動車検査協会が最寄りにない場面でも、インターネットサイト「図柄ナンバー申込サービス」よりナンバープレート交付の希望申請が可能。手数料もインターネットなどから振り込みができる仕組みです。
以下、4つの流れを順に解説してみました。
【手順1】図柄ナンバー申込サービスのページから申込み&手数料などを納付する
【手順2】交換申請書のダウンロード及び印刷
【手順3】検査協会で書類を提出する
【手順4】窓口にてナンバープレートを受け取る
【手順1】図柄ナンバー申込サービスのページから申込み&手数料などを納付する
1つ目は「図柄ナンバー申込サービスのページから申込み&手数料などを納付する」です。
図柄ナンバー申込サービスのサイトには“申込”のページが存在しており、必要事項の記入を済ませて、手数料の納付方法まで設定できます。
なお、Web申し込みとなる際、手数料の支払方法は以下の3つから選択可能です。
ペイジー(ATM振込) .
ペイジー(インターネット振込)
その他(銀行振込等)
【手順2】交換申請書のダウンロード及び印刷
2つ目は「交換申請書のダウンロード及び印刷」です。
図柄ナンバー申込サービスから、必要事項をひと通り記入して出来上がった「交換申請書」をファイルダウンロードして、印刷します。
なお、交換申請書を印刷できない状況にある場面では、「図柄ナンバー申込サービス」の運営にかかわっている最寄りの“予約センター窓口”(一般社団法人となっているケースが多い)へ出向き、交換申請書を受領することも可能です。
【手順3】検査協会で書類を提出する
3つ目は「検査協会で書類を提出する」です。
検査協会へ直接出向くのと同様、用意した以下3種類の書類を窓口へ提出します。
自動車検査証(車検証、コピーでも可能)
ナンバープレート(車両番号標)
交換申請書(交換引換証)
これら3つで注意したいのは「ナンバープレート」です。
今まで使用してきたナンバープレートは窓口にて返却することとなります。なお、プレートに所定の位置へ穴を開ければ「記念所蔵」できるケースもあるため、もし記念に残したいなどの理由があれば窓口にて確認するとよいでしょう。
【手順4】窓口にてナンバープレートを受け取る
4つ目が「窓口にてナンバープレートを受け取る」です。
今まで使用してきたものと引き換えで、新しいナンバープレートを入手することとなります。
その際、注意したいのは“2枚セットで引き換える”点です。Web申込では2枚セットでの交換となり、1枚分だけの申し込みができなくなっています。申し込みの際、欠かさず確認しましょう。