「最高のランエボは最新のランエボ」の始まり
改良されるたびにバカっ速ぶりに磨きがかかるランエボはエボIIから本格始動だ
見た目こそエボIから極端に変わっていないエボIIですが、1.8リッターターボのランサーRS/GSRと変わらなかったホイールベースは10mm、トレッドは前15mm/後10mm拡大し、タイヤサイズは195/55R15から205/60R15となって、幅だけでなく大径化。
さらにクロスミッションも2速がローギアード化されて1~2速のクロスレシオ化がさらに進んで低速域からの加速性能がさらに向上、クラッチの改良で耐久性や操作性も向上するなど、ここまで最適化されると基準となる性能はエボIとは全く別物になりました。
さらにRSのみだった機械式LSDがGSRにも装着、4G63ターボも最大トルクはそのままに10馬力アップの260馬力となって、競技ユーザーのみならず一般ユーザーにも嬉しいさまざまな改良が施され、引き続き「作れば売れる」状態が続きます。
ついにWRCでも初優勝
1992年のスウェディッシュラリーで勝利して方向性の正しさが証明されたランエボは、次のエボIIIから快進撃が始まる
スカイラインGT-Rすら上回るパワーウェイトレシオでこっ速いものの、曲がらない止まらないと急造モデルならではのジャジャ馬ぶりが目立ったエボIに対し、走る曲がる止まるがバランスよくまとまったエボIIは早速WRCでその真価を発揮。
第3戦サファリラリーで篠塚建次郎が総合2位に入るなど、参戦初年度の1994年こそ2位止まりだったものの上位で手応えを得て、1995年第2戦スウェディッシュラリーではついにランエボシリーズ初の総合優勝&1-2フィニッシュ!
三菱にとっても、1992年のアイボリーコーストラリー(コートジボワール)でギャランVR-4が総合優勝して以来の勝利で、エボIII以降の快進撃につなげていったのです。
ランサーへギャランVR-4のメカニズムを詰め込み、とにもかくにもWRCへと出撃したランサーエボリューションですが、ランサーとしてのデータをフィードバックしたエボIIからが、本格的なエボリューションモデルと言ってもよいでしょう。
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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