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今までたくさんの個人投資家の方からの資産運用の相談を受けてきました。
投資でうまくいかない人の原因は、大きく2つあります。
1つ目の失敗は、投資している対象自体がそもそも投資してはいけない商品になっている場合です。
手数料の高い金融商品や、ネット上で紹介されている品質に問題があったり、価格が割高な不動産のような実物資産は、そもそも投資商品として手を出してはいけないものです。
これらの商品はリスクを取って投資をしても、リターンが得られる可能性が低く、割りに合わないものなのです。
もう1つの失敗は、商品自体は良いものであっても、それが自分に合った投資商品の選択になっていない場合です。
例えば、株式投資(あるいは株式を組み入れた投資信託の購入)は、20代、30代であれば積極的に行うべきですが、40代を超えたあたりからはアセットアロケーションに占める比率を徐々に下げていくべきです。
そして、リタイアを迎えて年金生活が始まる60代になったら、株式の比率をゼロに近づけるのが理想だと思っています。
なぜなら、この世代になればキャピタルゲインよりも定期的な収入を得られるインカムゲインを投資の収益の中心にすべきだと思うからです。
年金を受け取りながら、株式投資をして、日々の株価の変動に一喜一憂する。趣味であれば否定はしませんが、資産運用という観点では賢明とは言えません。
もし、株価が急落すれば老後のライフスタイルが大きく狂ってしまうからです。