イスラエルの世論調査では、地上侵攻への賛成は65%から49%に下落。ネタニヤフが自分の政治的野望のために無茶な暴虐をパレスティナに対して繰り返してきたことへの批判が高まっているとBBCですら報じている。

EUは首脳会議を開き、ガザ地区に支援物資を運び込むため、イスラエルとイスラム組織ハマスに対し、「人道回廊の設置」や「戦闘の一時停止」を求めることなどで合意。イスラエルへの一方的支持に傾くドイツの抵抗をフランスなどが説得した。

それでも会議後、ショルツ首相はイスラエルが節度をもって行動していると発言して各国からの猛反発を受けている。

ドイツはホロコーストのコストを払うべきだが、絶対にパレスティナ人にガス室のつけまわしをすべきでない。すでにイスラエルの行動はジェノサイドだと(ルーラ大統領など)いう意見も高まるなかで、誤りを繰り返すことになりかねない。

日本は、イスラエルの正当防衛であればなんでも許されるという理屈を受け入れることは、真珠湾の正当防衛として東京大空襲や広島や長崎への原爆投下も許されるという意見に賛成するに等しい。ルメイ将軍らは、日本は町工場が多く、軍事施設とそうでないものを区別できないという理屈を使った。

保守派の一部というか日本保守党など極右勢力は、こうした問題についてどのように他の問題における主張と整理するつもりか。パレスティナ問題でイスラエル寄りのポジションとっても、アメリカが歴史修正主義的な主張を許してくるとは思わないが。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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