乗用車には実にさまざまな種類があり、利便性を重視したミニバンから走行性能に特化したスポーツカーまで、まったく異なる特性をもっています。他人の車に乗ったとき、「こんなに違うのか」と驚くこともあるでしょう。
そのような印象のなかには、「乗り心地がスゴい」などポジティブなものもあれば、「この車大丈夫なのか?」といったネガティブなものもあるかもしれません。今回は、「他人の車に乗ってみたらヤバかった」という経験談を集めました。
目次
旧式の高級車、せめて●●は新しくして!
旧車好きなら少しは自分でできるようになってよ
迎えに来たのはネオンの眩しいミニバンで
旧式の高級車、せめて●●は新しくして!
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どのようなタイプの車であれ、やはり古い車と新しい車はギャップを感じやすいものでしょう。最初のエピソードは、古いうえにメンテナンス状況にも問題がある車両だったようで……。
「大学に進学するタイミングで、友達が車を譲ってもらったというのでドライブに出かけました。20年以上前のクラウンで、おじいちゃんが乗らなくなったので譲ってくれたそうです。デザインはさすがに年季を感じましたが、内外装はキレイに保たれていて、素直に『いいなぁ』と思って乗せてもらいました。
出発してみると、思いのほか乗り心地がゴツゴツしていて、高級車のイメージとは少しギャップがありました。私の家の車はシエンタだったのですが、それよりも乗り心地が悪くて、『20年前の車だしこんなもんか』と思っていたんです。
でも、それから少しして、その友達から『高速でタイヤがバーストした』という話を聞いて……なんでも、最後にタイヤを交換したのが10年以上前だったらしく、かなり劣化していたみたいです。幸い友達は無事でしたが、それを聞いてかなりゾッとしたのを覚えています」(20代男性)
タイヤは古くなるほど性能が劣化し、ゴムが硬くなるにつれて乗り心地や静粛性にも影響が出てきます。一方で、タイヤの製造時期は車検時の検査項目としては定められていないため、古いタイヤでも「まだ溝があるから」と履き続けてしまうドライバーもいるようです。
もちろん車検に通ったとしても、性能が劣化した状態では安全性を担保できない場面も出てくるでしょう。タイヤの異常は危険に直結しますから、ドライバーの義務として日頃からチェックを欠かさないようにしたいですね。
旧車好きなら少しは自分でできるようになってよ…
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上のお話にもあるように、やはり古い車の状態はオーナーによるメンテナンスに大きく依存する面があります。続いてのエピソードも、「古い車の整備状況」に関するお話です。
「彼氏が前に乗っていた車がかなり古くて、30年以上前の輸入車でした。最初は私自身もレトロな雰囲気に惹かれていましたが、何度かドライブデートをしているうちに、エンストしたり、エアコンがかからなくなったりなどのトラブルにしょっちゅう見舞われて。
日頃から車のウンチクを語っているので、イレギュラーな事態にもサクッと対応できるのかなと思いきや、自分でどうにかできたことはほとんどなく、いつもロードサービスのお世話になっていました。
路上で救援車を待っているときの、晒し者にされているような気分を何度も味わい、さすがに耐えられなくなって『もうドライブデートには行きたくない』と告げたんです。彼はショックを受けていましたが、やっぱり周りに迷惑をかけている自覚はあったようで、それからまもなく国産のコンパクトカーに乗り替えていました」(30代女性)
古い車には最新モデルにはない味わいがあることから、それを愛好するコアなファンも少なくありません。とはいえもちろん、古ければ劣化している部品も多く、維持にあたってさまざまなリスクを抱えることになるでしょう。
メンテナンスや修理の手間を「車との対話」と楽しみ、維持できるだけのスキルを身につけていければよいですが、自身でまったく面倒を見られないという場合には、やはり自他に危険を及ぼしてしまうリスクも高くなる面があるようです。