2年目となった2023年シーズンのMini-GPジャパンシリーズも、9月17日のMotoUP桶川スポーツランドで最終戦を迎えた。3月26日(日)に筑波コース1000で開催される予定だった開幕戦が悪天候のため6月25日(日)に順延。4月30日(日)にMotoUP桶川スポーツランドの第2戦が実質の開幕戦となった。4戦8レースを行い、3戦でダブルウインを達成した#10富樫虎太郎がシリーズチャンピオンに王手をかけてホームコースでもあるMotoUP桶川スポーツランドに乗り込んでいた。レース1で7位以内に入ればタイトルが決まる圧倒的有利な状況となっていた。

MotoGPライダーの登竜門であるMini-GP。そのMini-GPとはどのようなレースなのかを簡単に説明したのちに、最終戦の様子を紹介していこう。

MiniGPとは?

Mini-GPとは統一されたレギュレーションで戦うレースだ。10歳~14歳のライダーが参加し、マシンや競技規則、技術規則などを統一し、世界各地で開催されるというもの。

FIM MiniGP国際規則により規定されたOHVALE(オバーレ) GP-0 160を指定車両とし、レース主催者が点検、整備したレンタル車両で走るため、イコールコンディションでライダーたちは戦うことになる。

レースは5大会10戦に渡って行なわる「年間シリーズ戦」。ラウンド毎の取得ポイントの合計により、年間ランキングを決定する。

年間ランキング優勝者には、2023年に開催が予定されている『MiniGP World Final』 に参加する権利が与えられる。『MiniGP World Final』の勝者には次のステップとなる『Road to MotoGP』のプログラム選考会参加または、直接の参戦が提供される。

まさにMotoGPに直結している、未来のライダーを育成するのがMini-GPなのだ。

FIM MiniGP JAPAN SERIES 最終戦
MotoUP 桶川スポーツランド (9月17日 決勝・天気 晴れ)

朝方こそ厚い雲に覆われていたMotoUP桶川スポーツランドだったが、徐々に雲は薄くなり、太陽が雲間からのぞき始めると気温も上昇。まだまだ夏を思わせる厳しい蒸し暑さに見舞われた。

フリー走行1本目は、#15松山遥希が42秒125を出しトップ。2番手に#10富樫が42秒305、3番手に#08知識隼和が42秒690、4番手に#04国立和玖が42秒868で続き、ここまでが42秒台を記録していた。フリー走行1本目を終えた時点で多くのライダーがファイナルを42丁から44丁に変更。この作業のためフリー走行2本目は、15分ディレイとなる。このフリー走行2回目では、#10富樫が42秒014までタイムを縮めトップ。#15松山が42秒124で2番手につけていた。フリー走行3本目でも#10富樫が42秒027、#15松山が42秒262と2人が抜きん出ていた。

レース1のグリッドを決める公式予選1では、#10富樫が41秒875をたたき出しポールポジションを獲得。2番手に#04国立が42秒136、3番手に#15松山が42秒217、4番手に#08知識隼和が42秒246、5番手に#02土井陽希が42秒318、6番手に#03知識可穏が42秒749、7番手に#14森山龍之介が42秒906、8番手に#07吉原寅之介が42秒946で続き、ここまでが42秒台をマークした。

公式予選2でも、41秒台に入れたのは #10富樫 のみとなり41秒783でダブルポールを獲得。2番手には #08知識隼和 が42秒002までタイムを縮めフロントロウ真ん中を確保。3番手に #15松山 が42秒110、#04国立 は42秒258で4番手、#02土井 が42秒443で5番手、#07吉原 が42秒772で6番手、#03知識可穏 が42秒933で7番手となっていた。
公式結果 予選
予選 ①
予選 ②