タチウオの狙いのタックル
日が暮れる前の17:00からタチウオ釣りのタックルの準備にかかる。タックルは、48gまでの重さのルアーのキャスティングに耐えられるショアジギング用ロッドに、5号ナイロンを巻いたスピニングリールとタチウオテンヤという仕掛けという、エサ釣りにこだわる私ならではの珍妙な組み合わせ。
タチウオの個体は小型中心なので新品のSサイズを選び、遠投重視の仕様にするためにスイベルを使ってオモリを3g足した。発行体はポピュラーなイエロー(黄緑色)ではなく、ケミホタル75のブルーを選んでタチウオの目を引くようにした。
9月9日の釣行時との違いは、キャストしやすいようにロッド選択は9FTと短いものを持参し、針掛かりを意識してテンヤは新品を用いた。
タチウオは5匹止まり
悩ませた小雨は18:00以降小康状態となり釣りやすさは増したものの、奮闘空しく20:30の最終便引き上げまでの私の釣果はタチウオ5匹止まりでリベンジならず。
フッキング5匹に対し、逃したアタリは7回というへっぽこ釣り師ぶりは相変わらず。乗船場に戻ると、常連たちを中心に船長とスタッフへの釣果報告が行われ、次々とパレット山盛りの釣果が写真撮影されるという、約1か月前の再現となってしまった。
釣果は超遅めの晩御飯で大いに賞味できたものの、常連たちのパレット山盛り祭りの光景が頭と瞼に残り、またしても残念な思いが募る夜となった。
釣行を振り返って
ここからは皆さんの参考に少しでもなれば幸いとの思いから、反省会の趣で、なぜ釣果を伸ばせなかったのか自分なりに綴らせていただきたい。
成功点のまとめ
まずは成功した試みと反省点とを仕分け。成功した試みとしては
・扱いやすい9FTの短めのロッド
・針先の鋭い新品のSサイズのテンヤ
・ケミホタルはブルー
・テンヤに付けるエサはドジョウと小イワシを併用
・テンヤは上層~中層までを引く
があげられる。特にエサはドジョウで3匹、小イワシに切り替えて2匹と、併用で釣果を何とかかき集めることができたので大成功だった。
シマノ製の「タチウオゲッター」という、キビナゴを刺しエサにするタチウオテンヤの存在を思い出し、アタリが減ったタイミングで思い切って小イワシに切り替えた。すると明らかにアタリの数が増えて、改めてエサとしてのイワシの訴求力を実感させられた。
反省点1:釣り座の選択の甘さ
一方、反省点としては、1つ目に釣り座の選択の甘さがあったように思う。なぜならパレット山盛り祭りを展開した常連たちは、私の構えた北端寄りではなく、南側の小屋付近に釣り座を構えていたからだ。
北端寄りでもアタリはそれなりにあったものの、ようやく二桁釣果に届いた釣り人がいた程度。日中に欲張って青物狙いのために北端寄りの釣り座を選ぶよりは、タチウオのタイムリーな状況を知る常連たちの動向にもっと関心を寄せて釣り座を選んだほうが良かったのかもしれない。
反省点2:遠投重視に固執しすぎた
2つ目の反省点は、遠投重視に固執し、波止際の小型を拾えなかったことだ。針先の鋭い新品のSサイズのテンヤを投入したのは良かったものの、テンヤに足すべきは遠投重視の3gのオモリではなく、アシストフックだった。
隣で釣っていた2人組はSサイズよりもさらに小さい軽量テンヤで、ロッドアクションは少なくして時にはステイを入れるなど、喰わせるタイミング重視の工夫を入れて波止際を中心に丁寧に攻め、小型中心ながらも釣果を伸ばしていた。
遠投重視に固執してもアタリが少なかった事をもっと早く自覚して、波止際の小型を拾える仕様のテンヤに思い切って切り替えることもできたと思う。
反省点3:小イワシへの切り替えの遅さ
前述した波止際の小型を拾えずの反省点にも通ずる3つ目は、小イワシへの切り替えが遅く、アタリを得るチャンスを自ら逃していたことだ。
エサ持ちが良くキャストの繰り返しに都合の良いドジョウを使い続けたものの、周りの釣り人よりもアタリ自体が少な目だった。もっと早く自覚して、小イワシに切り替えて少しでも多くのアタリを誘発しようと決断すべきだったと思う。
小イワシはエサ持ちが悪く2投でボロボロになる手間のかかるエサだが、タチウオへの訴求力はドジョウよりもはるかに高い。事実、私の4匹目の釣果は小イワシに切り替えて1投目でアタリがあったものである。