他人のことよりまず自分
よく聞くセリフに「困ってる人を救いたい」というものがある。人によって困っている対象は特定の人物である場合もあるし、不特定多数の場合もある。これをいう人は少なくないが、自分いつも感じるのは「他人よりまずは自分自身を救済すべきでは?」というものだ。やはりここでも鏡を見る勇気が必要なのだ。
筆者が人生に困った時はいつも他人なんて見る余裕はなかった。いや、今もそうだ。悩みの質は変化してきているが、尽きることはない。毎日悩んでいるし、毎日自分の心を対話している。そんな時に他人を見ようとは考えず、まずは目下自分自身の問題課題を解決することにフォーカスしている(ただし他者の問題課題解決を義とする仕事は別)。件の「人を助ける」という話も困っている自分に向き合わず、他人と救うことでごまかしているようなケースである。
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他人は自分とは別の人格であり別の人生がある。結婚相手や子供は運命共同体でも、それ以外は別の道を歩む別個体の生命体と考え、一定の距離を置くべきなのだ。
人生は自分の道を主体的に歩むことで輝きを出す本質がある。他人につまらない説教や批判などに限られた時間リソースを使うべきではなく、まずは自分を輝かせるために使うべきだと思うのだ。そうすることが結果として他人に貢献する力を得るし、なんならその自分の人生に集中して必死に生きるプロセスそのものでも他者貢献になり得るだろう。
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