たっぷりの果汁が溢れてきて、口いっぱいに美味しさが広がるパイナップル。
鱗のように固く棘のある外見は、他の果物にない特徴的な姿をしていました。
では、このパイナップルはどうやって増えるのでしょうか。
種で増えるにしても、食される果実の中に種らしきものは見当たりません。
そこでここでは、「パイナップルの種」もしくは増え方について解説します。
どうやら、パイナップルという植物は、他の果物などとは違う特殊な増え方をするようですよ!!
パイナップルとはこんな植物

パイナップルは、ブラジル原産のアナナス科の果実です。
果実部分には非常に高い栄養価がある事で高い果物としても知られており、果実にはビタミンやミネラルが豊富に含まれている他、タンパク質消化酵素のブロメリンも含まれています。
パイナップルの果実
パイナップルの果実部分というと、棘の生えた大きな実を想像しますよね?
実はあの実は、小さなパイナップルの実の集合体です。
六角形の実が寄せ集まって1つの実のようになっているのです。

一般的な果実は、植物が花を咲かせた後その根本に実るのが一般的です。
しかし、パイナップルは画像にあるように1つの果実と思われがちな大きな果実の至るところから花を咲かせています。
この様子からもパイナップルは大きな一つの果実ではなく、小さな果実の集合体だということがわかります。
意外と知らないパイナップルの実り方

パイナップルの果実はインパクトのある実り方をします。
アロエの葉の中心部から顔を覗かせるようなイメージの実り方です。
木にぶら下がるように実ると思われることもありますが、実際のところは地面から生えている葉の上に実るんですよ!
パイナップルの種はどこ?

私達がスーパーなどで購入したパイナップルは、どこからカットしても種が見当たりません。
断面を見ればわかるのですが、果肉が凝縮されていて、種が残っている様子もありませんよね。
その見た目から「パイナップルには種がない」と考える人が出てくるのも当然のことかもしれません。
食用のパイナップルには種はない
パイナップルに種がないのは、品種改良の結果です。
食べる際に邪魔になるということで、種がない品種が栽培されているのです。
ですから、通常口にするパイナップルで種に当たることもほとんどありません。
種のあるべき場所
パイナップルは小さな実の集合体なのです。
品種改良がされていない品種の場合、それぞれの果実に種があります。
食用の品種でも皮の近くを注視していると稀にパイナップルの種を見つけることがあります。