「スズキ」は出世魚
最後に「スズキ」が出世魚とされることについてまとめます。
地域によって変わる成長度合いによる名前
「スズキ」は成長とともに呼称が変わる出世魚です。 ただ、地方によってその呼び名も変わってきます。
例えば、関東では幼魚の状態を「コッパ」と呼びます。 それが成長して1年~2年経ち、全長20cm~30cm程度まで成長したものを「セイゴ」と呼ぶそうです。 さらにそれが成長して2年~3年目経ち、全長40cm~60cm程度まで成長したものを「フッコ」と呼ぶのだとか。
それ以上の大きさの4年~5年目以降の成熟魚を「スズキ」と呼ぶとされます。
ただ、関西では成熟魚になるまでの個体を「ハネ」と呼びます。 また、東海では成熟魚になるまでの個体を「セイゴ」、成熟魚を「マダカ」と呼ぶのだとか。
一部、宮城県周辺では小型のものに限り「セッパ」と呼ぶこともあるそうです。 有明海産のものは地元の人に限り「ハクラ」という別名で呼ばれることもあります。
本当に出世につながった!?平清盛にまつわる逸話
「スズキ」は縁起の良い魚としても知られています。 特に平清盛の出世を実現した魚として知られているそうな。
実際に「平家物語-巻第一」には平清盛にまつわる逸話が残っています。
その昔、平清盛が船で熊野権現に参拝する際に大きな「スズキ」が船に跳ね入ったことがあったとか。 その際、平清盛は「かつて周の武王の船にも魚が跳ね入ったそうである」「これはめでたいことだ」と言い、一族家来ともに調理して味わったそうです。
その後、平清盛には吉事が続いて太政大臣にまで出世することになったとされています。 それだけでなく子孫の出世も龍の雲に登る勢いであったとか。
このエピソードが「平家物語-巻第一」に描かれています。 そこから「スズキ」が出世魚とされたのだとか。
まとめ
「スズキ」は出世魚の一種で、日本では古くから縁起の良い魚として知られています。
ただ、成長段階によって呼称が変わるだけでなく地域によっても呼称が変わるため、若干ややこしい魚でもあります。 その点は地域ごとに違う呼び名も含めて覚えておきたいところです。
提供元・FUNDO
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