日本の伝統文化を毎日の服装に取り入れる
国の伝統工芸品として認定されている京友禅は、300年の歴史がある。しかし、服装の洋風化によって着物離れが起こり、京友禅・京小紋の生産量は50年前の1971年と比べ2%以下になり、多くの染め屋や機屋が廃業している。さらには技術者の高齢化、後継者不足に伴い、日本が誇るべき伝統文化と技術を未来へつないでいくことが厳しい状況にある。
この伝統産業を未来へ継続・継承していくためには、我々の暮らしの中に着物を上手く取り入れ、着物生地の生産量の底上げを図ることが必要不可欠だ。
そこで、いつも着ている洋服と合わせることで、毎日の服装に着物を取り入れることができるのではないか。そう考え、同ブランドでは洋服の代名詞でもある“デニム”に、日本の伝統工芸品であり着物生地の代名詞である西陣織・京友禅を融合させた新たなジーンズを開発した。
ワンポイントの京友禅が目をひく、日本らしいデニムだ。
和デニム
(田原昌)