白嶽登山コース・スケジュール
今回は、対馬の観光振興のお仕事をされているHさん、Iさん、Yさんと、私シンジーノ、そして山ガイドの佐々木さんからなる白嶽登山隊5名で登りました。
<ガイドの佐々木さん。頼りになりました>
初めての山はガイドさんと一緒に登るに限ります。ただ登り下りするだけでなく、道すがらに花々、木々、地形、歴史など興味深いお話を聴くのも楽しいものです。もちろん安全管理面からも安心です。
白嶽登山コースをざっくり要約すると
白嶽登山口からしばらくは、沢沿いにゆるやかな植林の森が続きます。森に点在する巨大な石が神秘的な雰囲気を醸し出しています。
途中にある白嶽神社の鳥居から先が、手つかずの原生林の世界でシイやカシなどの照葉樹林帯が広がっています。そして山頂付近はロッククライミングのような急勾配が続き、結構スリリングです。
岩壁をよじ登り、最後の巨岩を(高所恐怖症の私は)下を見ないでぐるっと回りこむようにトラバースすると、そこには言葉を失うほどの大絶景が待っています。
登り約90分、下り約75分(休憩、昼食時間を入れると凡そ5時間程度)の行程です。
では、いよいよ白嶽登山スタート!
岩場もありますが、傾斜は比較的緩やかで急登は少なく、息が上がることもなく登りやすい山です(最初は。。。)
どうですか、雰囲気あるでしょう?
沢沿いの道が涼やかで気持ち良かったです。
山歩きの基本。歩き始めはその日の自分の体調を確認しながら意識的にゆっくりと登っていきます。
<行者の岩屋>
白嶽は修験道でもあり、行者がこの岩の下で休んだと言われているそうです。
この鳥居の先からが、手つかずの原生林の世界でガラッと雰囲気が変わります。
根っこが露出した山肌。
ロープが張ってあってすごく険しく見えるかもしれませんが、足場がしっかりしているのでロープを使わなくても登れました。
山登りの基本である「三点確保」で、一歩づつゆっくり登っていきます。
雄岳と雌岳の間のコル(低く窪んだ場所)に登ると向こう側(浅茅湾)の風景が見えてきます。
コルに登ったHさん、Yさん、Iさんをパチリ!
白嶽にはあちこちに祠があります。行者の岩屋もあったように修験者の山だったことがわかります。
祠の上に錨(いかり)があるのが見えますか?
白嶽は、海から見てもすぐわかる特徴的な山です。灯台の代わりをする船から見た目印であったとも言われているそうです。
船の安全を祈願するために、錨を納めていたそうです。この錨すごく重そうでしたが、これを手で持って上がって来たのかなぁ。大変そう。。。
雌岳は山全体がご神体です。この鳥居の先には立ち入ることができません。
登山者は雄岳目指して登ります。さあもうひと踏ん張り。
最後の部分はストックを置いて、両手で岩をよじ登っていきます。
そして目の前の巨岩を時計回りにトラバースして(ここの部分は怖くて写真撮る余裕がなかった。。。)山頂に到着です。
山頂(雄岳側)から見た雌岳です。
見よ!この達成感に満ちたHさんの笑顔。山頂では、誰もが思わず握りこぶしを突き上げたくなります。
では、白嶽山頂からの景色を動画でご覧ください。
白嶽の山頂はとても狭いです。畳2~3畳位のスペースしかありません。
しかも強風が吹き荒れていますので、長時間は滞在できません。
山は下りの方が大事です。遭難や山事故のほとんどが下りの場面で起きます。登りよりも慎重に、一歩づつ確かめながらゆっくりと降りていきます。
山頂ではゆっくりできませんでしたが、9合目に「岩のテラス」という素敵な展望台があります。ランチはここのテラスで食べました。
イェーイ!みな満足そうな笑顔に溢れています。
右上に見える巨岩が、さきほど登った山頂(雄岳)です。あれに登ったんだ~と思うと感慨もひとしおです。
白嶽の魅力 まとめ
いかがでしたか?
私たちの感動が伝わったでしょうか。
対馬にはいくつかのトレッキングコースがありますが、やはりシンボルはこの霊峰・白嶽でしょう。
【白嶽の魅力】
- 姿が美しい(双耳峰)
- 山頂からの360度の景色(浅茅湾、リアス海岸、山々)が素晴らしい
- 最後のロッククライミングがスリリング
- コーススケジュールもそこまでキツくなく、急登も少ないので登りやすい
私は低山クライマーでよく山に登るのですが、写真を撮ると「う~ん、実際はもっと険しくハードな斜面なのに、写真に撮るとたいしたことないように見えてしまって残念だな~」ということがよくあります。
しかし、白嶽はその逆で、「それほどでもないけれど写真に撮ると険しく見えるな~」という部分がありました。
その意味からすると写真映えする山なのかもしれません。
世界中の山々を登頂した猛者たちが「対馬の白嶽は面白い山だ」といっているのも面白いですね。
あなたもぜひ、対馬の霊峰・白嶽、登ってみませんか。楽しいですよ!
私も2度も3度も登りたいと思います。
文・写真・シンジーノ/提供元・たびこふれ
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