4気筒スーチャー・ECVT車も登場した決定版!5代目(1990年)
1990年には660cc初期の旧規格サンバーとなる5代目へとモデルチェンジ、デザインはさらにスッキリした1990年代の軽自動車らしくなり、直列4気筒エンジンにスーパーチャージャー、無段変速機ECVTを採用。
この当時、他社も軽1BOX車の高性能化に取り組んでおり、三菱 ブラボーGTのように直4DOHC5バルブインタークーラーターボの超豪華仕様もありましたが、軽トラックにまで直4エンジン+過給機(スーパーチャージャー)を組んだのはサンバーくらい。
スーパーチャージャー仕様のサンバートラックは、某自動車誌の軽トラ性能テストでダイハツ ハイゼットトラックDOHCエンジン車すら上回る最高速と高速安定性を発揮し、高速道路を凄まじい高速でブッチ切る赤帽サンバーなど「都市伝説」を生んだのもこの頃です。
ミッドシップエンジンのホンダ アクティと、リアエンジンのサンバーは個性的な商用車として一目置かれ、それぞれ「農道のフェラーリ」(アクティ)、「田舎のポルシェ」(サンバー)などと呼ばれて親しまれました。
サンバートライ改め「サンバーディアス」となった乗用ユースの1BOX車に、いち早く「サンバーディアスクラシック」を追加、軽自動車やコンパクトカーの「レトロカーブーム」で先駆けとなったのも、この代のサンバー。
1999年には、2012年に生産を終えるまでスバル独自生産型としては最終モデルとなる6代目が登場しますが、その基本は5代目で既に固まっていました。
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文・兵藤 忠彦/提供元・MOBY
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