ライドシェア、実現するか?
実現するでしょう。自民党のタクシーハイヤー議連の会長は文科大臣の盛山氏。大臣ポストの方が岸田さんに面と向かって反対するのは嫌な役だけど当然ながら業界の懸念の声を受けたもの。ではその「懸念」は現実的で切実か、といえば検証は難しいでしょう。長短両方あるからです。ここバンクーバーはライドシェアと一般タクシーが共存しています。理由はそもそもタクシーの台数が足らず、雨の日やイベントのある日はタクシーが街から消える状態だからです。例えばクルーズ船が入港する日は数千人の客対応で街中のタクシーをかき集めても追いつかないのです。
さて、そんな中、ホンダが自動運転のタクシーを都内で2026年からサービス開始すると発表しました。これはある意味衝撃です。警察もよくOKしたなぁと。いずれにせよ、タクシー⇒ライドシェア⇒自動運転タクシーという変化が目先に迫っている中でタクシー運転手の反対の声もどこまで支援されるでしょうか?全ての人がアプリでライドシェアを頼むわけじゃないのはタクシー運転手が一番知っています。大量の客を捌くターミナル駅前のタクシーや1秒を争い、今すぐにどこかに行くという場合は流しのタクシーが便利です。地方なんて街にタクシーが2-3台しかなくて、「予約していますか?」と言われたこともあるのです。これではタクシーではなくハイヤーです。
運転マナーはライドシェアの会社が厳しく管理するはずです。走行状況はデジタル可視化で運転走行の状況は分析され、客とのトラブルも全部音声録画されたものから判断するでしょう。つまり業界の懸念のひとつ、安全性の担保は技術がカバーできるわけです。業界も利権と言われる前に以前からわかっていた社会と技術の変化にどう対応するか、十分な準備期間があったのですからこれを一つの夜明けと考えるべきでしょう。そもそも運転手が不足しているのですから共存共栄ができると思います。最終的には自動運転タクシー実現が目の前に迫っていることを業界は知るべきです。
後記 トロントの目貫通りの超一等地で建築中の85階建てビルの建築が破綻しました。完成は22年だったのにまだ40階ぐらいしか出来ておらず、総開発費用は2000億円を超え、分譲住宅が完売しても1000億円にもならず、収支が合いません。金を貸したのはなぜか韓国と中国の銀行。いやなニュースです。中国だけじゃないのです、こういうのは。私の進める工事も遅延しているけれどコストが収まっているのは私自身が全業者の支払いを管理して現場との調整を厳しくしていることもあります。理不尽な工事見積もりは一切受け付けない胆力も重要なのです。それができる人が少なくなった気がします
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2023年10月21日の記事より転載させていただきました。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
【関連記事】
・「お金くばりおじさん」を批判する「何もしないおじさん」
・大人の発達障害検査をしに行った時の話
・反原発国はオーストリアに続け?
・SNSが「凶器」となった歴史:『炎上するバカさせるバカ』
・強迫的に縁起をかついではいませんか?