秋のオフショアジギングを楽しむため9月中旬に向かったのは、三重県・大紀町の錦漁港。お世話になるのは、この地で貝の潜り漁を本来の生業(なりわい)としている彦丸。本命はシオ(カンパチの幼魚)だ。7月ごろはまだまだ小さかったが、そろそろ釣りごろ食べごろになっているだろうと思っての釣行だ。
●三重県のリアルタイム天気&風波情報
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 谷川智)
彦丸でオフショアジギング
今回は中部版APCの杉山さんと兵庫県川西市の岡本さん。午前6時に荷物を積み込み、氷をもらって沖を目指す。
まずは水深60mラインから。船はドテラ流しで広範囲を探っていく。岡本さんはスロージギング、杉山さんはタングステンの小さめのジグを落とす。
開始早々オキエソがパラパラとヒットするが、青物のヒットはなし。何度か筋を変えて流していくと、岡本さんのロッドが曲がった。だがたたくような引きはなく、ただ重いだけのようだ。
上がってきたのは、見たこともないカワハギ?ウマヅラハギ?船長も初めて見たというこの魚、後で聞いてみるとセンウマヅラハギという名前らしい。やはり南方系の魚で、温暖化の影響でこの界隈に流れ着いたのかもしれない。
浅場でカマスとイナダがヒット
だが本命のヒットがないので、船長が浅場の漁礁に行こうと提案してくれた。港近くの漁礁の水深は20m弱。ベイトのアジが着いているようで、「ここではタテ釣りで釣れてるよ」と船長。杉山さんは早速ジグを外してタテ釣り仕掛けをセット。私と岡本さんは50g前後のジグで攻めていく。
反応が濃い所でジグを落とすと、ヒットしてきたのはカマス。
さらに岡本さんにはイナダもヒット。タテ釣りではアジは付くものの、フィッシュイーターのアタリはない。やむなく再び沖出しし、いつもシオが釣れるという磯周りやブイ周りの水深30mラインを攻めていくが、ヒットするのはイナダだけ。
良型オオモンハタ浮上
陸っぱりのライトゲームでも、今年は昨年と違ってシオが少ないと聞いていたが、沖でも同じ状況のようだ。
そこで漁礁周りを攻めてみると、杉山さんのFKジグにいいサイズの魚がヒット。スピードがないので青物ではなさそうだが、トルクフルな引きで時折ドラグが滑る。やがて姿が見えてきたのはナイスサイズのオオモンハタだ。船長の差し出すネットに入り、計測してみると45cm。
さらにここからイナダの群れに当たったようで、バタバタとヒットが続く。