2023明治安田生命J1リーグの第30節が、10月20日と21日に各地で行われた。同リーグ2位の横浜F・マリノスは21日、本拠地日産スタジアムで北海道コンサドーレ札幌と対戦。最終スコア4-1で勝利し、首位ヴィッセル神戸を勝ち点差4で追走している。
ここでは横浜FMのケヴィン・マスカット監督やFW宮市亮の試合後コメントを紹介しながら、ホームチームの戦いぶりを分析していく。
横浜FMvs札幌:試合展開
上島拓巳と角田涼太朗の両DFが、10月15日のルヴァンカップ準決勝第2戦(浦和レッズ戦)で負傷。これによりセンターバックを本職とする選手が足りなくなり、マスカット監督はこのポジションにDF實藤友紀とMF喜田拓也を据えた。
札幌に攻め込まれていた試合序盤で、横浜FMがワンチャンスを物にする。前半19分、ホームチームのFWアンデルソン・ロペスが自陣ペナルティアーク付近でボールを回収し、すかさずロングパスを繰り出す。このボールに反応した宮市が左サイドを駆け上がり、札幌のGK高木駿との1対1を制した。
後半も札幌に攻め込まれる試合展開に変わりはなかったが、横浜FMはこの日センターバックで起用された喜田による巧みな最終ラインの上げ下げや、全選手による素早い帰陣で耐え忍ぶ。ペナルティエリア内で放たれた後半2分の札幌MFルーカス・フェルナンデスのシュート、同11分のMF浅野雄也との1対1をGK一森純が防いだことで、ホームチームは同点ゴールを許さず。試合終盤には足を痛めた實藤もベンチに下がり、センターバックを本職とする選手がいなくなったが、DF松原健(右サイドバック)がこのポジションを務めたことで難局を乗り越えた。
迎えた後半39分、途中出場のFW杉本健勇が難しい体勢でありながら味方FWヤン・マテウスのクロスに反応し、追加点をゲット。同46分にもFWエウベルが自陣からの速攻を結実させ、横浜FMがリードを3点に広げた。
後半48分に札幌のパスワークを浴び、ゴール前にこぼれたボールをDF田中駿汰に押し込まれたものの、アウェイチームの反撃もここまで。同51分に横浜FMのFW植中朝日が速攻からゴールを挙げ、駄目を押した。