SNSでは、世界中のユーザーからさまざまな写真が投稿されていますが、中には、子どもの写真や動画を投稿しているユーザーも見られます。Polimill株式会社が運営する、社会デザインプラットフォーム「Surfvote」では、Surfvoteアカウントを持つユーザー68名を対象に、「SNSに子どもの写真や動画を載せるのは、親のエゴなのか?」というテーマ(課題)に関して意見投票を行いました。

約3割が「子どもの写真や動画をネットに掲載しない方が良い」と回答

SNS「親が子どもの写真/動画を投稿」反対意見目立つ – 事件やトラブルを危惧
SNSに子どもの写真や動画を載せる行為に対して、「ネットに掲載しない方がよい」という回答が29.4%で最も多い、という結果でした(「Surfvote」調べ)(画像=『オトナライフ』より 引用)

「SNSに子どもの写真や動画を載せるのは、親のエゴなのか?」と尋ねた結果、最も多かったのは、29.4%の「ネットに掲載しない方がよい」という回答でした。また、投票とともに「子どもをSNSにさらすことは、親の自己顕示欲の表れで、子どもの意志を尊重せずに、自己満足を追求している行為だと思う」「子どもの将来や、プライバシーを考慮せずに自分の存在感をアピールしているとしか思えない」「自分が子どもの時代にSNSがなく、そのような親じゃなくてよかった」といったコメントが寄せられています。

次に多かった回答は、「公開範囲を制限する方がよい」の25%で、「公開範囲を制限するなら、子どもの写真や動画をSNSに載せることは、親が楽しい瞬間や成長を共有して、家族や友達とのつながりを深める手段になるからいいと思う。親同士のサポートも得られる」「子どものポジティブな一面を見せて、幸せな気分をシェアできるから、OKだと思う」といった声が見られました。

子どもの写真や動画をSNSに掲載するのは、親の自己満足だという厳しい意見もある一方で、公開範囲を制限して共有すれば、家族や友達とのつながりを深める手段になるという意見も。いずれにしても、公の場で顔を公開することには反対の人が多いという印象です。

SNS「親が子どもの写真/動画を投稿」反対意見目立つ – 事件やトラブルを危惧
公の場で「子どもの顔を公開することには反対」という回答が多い(画像=『オトナライフ』より 引用)

「誘拐や事件に巻き込まれる」と、心配する声も

続いて多かった「顔を隠したり、背景をぼかしたりして掲載する方がよい」という回答も、19.1%と2割近くを占めており、「子どもの顔が写っていると、この子が誘拐や事件に巻き込まれる」「最近、家屋に強盗がやって来たりするから、画像をぼかす必要があります」などのコメントが寄せられています。

ほかにも、5.9%のユーザーが「本人に訪ねた方がよい」と回答。11.8%が回答した「その他」には、「子どもの写真は、親が親権者として適切に判断すればいいのではないでしょうか?」「一律に公開して駄目だとか、制限すべきだとか決めきれない気がします」といった意見が寄せられています。

また、8.8%の人は「わからない」と回答。その理由として、「なんでもかんでもダメって言うのはおかしいと思うが、子どもの写真や動画をSNSに載せて、わが子が危険にさらされるのであれば本末転倒」「親がしっかり判断して、載せるならいい気もします」などのコメントが上がっていました。SNSを利用して行われる犯罪行為に対して、敏感にアンテナを張り、子どもを危険から守ろうと考えている人は多いようです。