HDMI関連機能や用語も確認しておこう!
HDMIケーブルの規格の概要が分かったところで、HDMI関連によく出てくる用語についてもしっかり覚えておきましょう。
HDR
「HDR(High Dynamic Range)」は明暗差を表現できる技術のこと。クッキリとした立体感のある映像を楽しむことができます。これはプレミアムハイスピード(Ver.2.0a)以上が対応しています。
さらに鮮明な映像を表示できるDynamicHDRも登場しており、これはウルトラハイスピードが対応します。
HEC
HEC(HDMI Ethernet Channel)は、HDMIケーブルにインターネットのLAN機能を持たせた規格。
スタンダードやハイスピードではオプションの機能となりますので、ライセンスロゴに「with ETHERNET」とあればLANケーブルのようにネットに接続できます。
ARC
ARC(Audio Return Channel)は、音声入力だけでなく出力にも対応する規格。これまでデジタル音声出力では必須だった光デジタルケーブルが不要になります。ただし、対応するのはハイスピード(Ver.1.4)以降です。
また、最近ではより高品位なDolby TrueHDやDTS-HD Master Audioなどのロスレスオーディオフォーマットが登場しています。
すでに、これらに対応するための拡張ARC「eARC(Enhanced Audio Return Channel」)」も登場していますが、これはウルトラハイスピードのみが対応します。
CEC
CEC(Consumer Electronics Control)は、テレビとレコーダーの連携機能のこと。たとえば、レコーダーをオンにするとテレビも自動的にオンになり、どちらのリモコンでも操作できるようになります。
(Image:Picturesque Japan / Shutterstock.com) CEC機能は幅広く利用されています。たとえば、HDMI端子に挿して使うFire TV Stickのリモコンで電源をオンにすると、テレビの電源も自動的に入りますが、これはCEC機能のおかげです
HDMIケーブルはコネクタ形状の違いにも注意!
HDMI端子は現在5種類のコネクタがありますが、テレビやレコーダーなどで一般的に使われているHDMI端子は「HDMIコネクタ(タイプA)」です。
これ以外に、ビデオカメラやノートパソコンなどでは「ミニHDMIコネクタ(タイプC)」、スマホやデジタルカメラでは「マイクロHDMIコネクタ(タイプD)」などが使われています。
HDMIコネクタ(タイプA)
テレビやデスクトップパソコンなどでよく使われているのが、スタンダードな「HDMI タイプ(タイプA)」です。一般的にHDMIといえば、このタイプAを思い浮かべる人が多いでしょう。
(Image:amazo.co.jp)
タイプAは、テレビやデスクトップパソコンでも幅広く使われているスタンダードなHDMI端子。写真はAmazonベーシックのHDMIケーブルです(画像はAmazon公式サイトより転載)
ミニHDMIコネクタ(タイプC)
ビデオカメラやノートパソコンでは、タイプA端子を装備するのが難しいため、より小型のミニHDMIコネクタ(タイプC)が使われています。
(Image:amazo.co.jp)
タイプCはタイプAに比べて、かなりコンパクトな端子になっています。写真はAmazonベーシックのHDMIケーブルです(画像はAmazon公式サイトより転載)
マイクロHDMIコネクタ(タイプD)
マイクロHDMIコネクタ(タイプD)は、ミニHDMIコネクタ(タイプC)よりもさらに小型の端子。一部のスマホやタブレット、デジタルカメラなどで使用されています。
(Image:amazo.co.jp)
スマホやタブレット、デジカメなどで使われているのが、もっとも小さいタイプD。写真はサンワサプライのKM-HD23-10Kのものです(画像はAmazon公式サイトより転載)