金融機関の考え方も知っておきましょう

例えば、「銀行から借り入れをしていて、毎月の返済があり、その返済を毎月期日に実行している会社」について、一般的には「借金のある会社なのか……大丈夫かなぁ」という見方をされます。

しかし、金融機関はこの会社について「銀行が信用して貸している。毎月遅れることなく、返済も行っている。貸し先として信用できる」と判断するのです。そのため、中小企業では複数の金融機関から借り入れをすることがあります。

金融機関としても、複数の金融機関が貸しているのであれば、信頼できるだろうと判断しますので、より貸しやすい。つまり、一般的なイメージと真逆なんです。

そもそも、金融機関は企業にお金を貸すことで商売が成り立っているわけで、信頼できる企業にはどんどん貸したいんです。なので、上手く借り入れを行っている会社は、会社に現預金が豊富にあるということで、かえって「潰れにくい会社」ともいえるわけなのです。

横須賀 輝尚 パワーコンテンツジャパン(株)代表取締役 WORKtheMAGICON行政書士法人代表 特定行政書士 1979年、埼玉県行田市生まれ。専修大学法学部在学中に行政書士資格に合格。2003年、23歳で行政書士事務所を開設・独立。2007年、士業向けの経営スクール『経営天才塾』(現:LEGAL BACKS)をスタートさせ創設以来全国のべ1,700人以上が参加。著書に『資格起業家になる! 成功する「超高収益ビジネスモデル」のつくり方』(日本実業出版社)、『お母さん、明日からぼくの会社はなくなります』(角川フォレスタ)、『士業を極める技術』(日本能率協会マネジメントセンター)、他多数。 会社を救うプロ士業 会社を潰すダメ士業 | 横須賀輝尚

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編集部より:この記事は「シェアーズカフェ・オンライン」2023年10月16日のエントリーより転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はシェアーズカフェ・オンラインをご覧ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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