10月12日のNature誌のNews欄に「Reproducibility trial:246 biologists get different results from same data sets」という記事が掲載されている。
以前から一流紙に掲載された結果に再現性がないという指摘がされている。一流紙に掲載される論文は、画期的でインパクトのある結果が掲載されると信じられている。それには思い込みや無理な解釈をするためにデータを選んだり、データを捻じ曲げるようなことも一因にある。このような場合には当然再現性はない。

domin_domin/iStock
しかし、同じ材料で、同じ方法で研究が実施されても、再現性がない(同じような結果が出ない)ことが指摘されて久しい。これで取り下げになった論文は少なくない。日本ではSTAP細胞の例がよく知られているが、最近では、内容に疑義が呈され、室温超電導の論文が取り下げられたことが記憶に新しい。