おまけに社会保障の財源になっている消費税を8%に下げるという。この財源は、どこから出てくるんでしょうか。専門家からも疑問が出ています。

たぶん維新(というか音喜多政調会長)が、政府支出の意味をよく知らないんだと思います。78兆円の社会保険料を3割減免して5.7兆円とは、どういう計算でしょうか。

どうやら「半年だけ減免して来年4月に元に戻す」というアクロバティックな案らしい。

それでも社会保険料という言葉が政党の政策案に出てきただけましかもしれない。

今まで与野党ともに社会保険料に手をつけなかったのは、それにふれると財源論が出てきて、後期高齢者医療の1割負担などの老人優遇の見直しになるからです。維新のように財源論をスルーするなら気楽なものですが、政策としては成り立たない。

どっちみち今回の案が実現する見通しはないので、社会保険料の減免は撤回し、維新の幹部は社会保障の勉強をしたほうがいいと思います。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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