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【下り】すずめ岩迂回ルート
阿蘇山登山の感想

【下り】すずめ岩迂回ルート

【中岳山頂を13:48出発】下りは仙酔尾根ルートはとても僕の技量では下山できないと判断し、すずめ岩迂回ルートを下ることにしました。本来の下山ルートは、中岳山頂から中岳噴火口を望む展望台を経由して、仙酔峡駐車場へ下るルートでしたが、噴火警戒レベル2(火口から半径約2km圏内に立入禁止)になったため、通行できない状況が続いていました。2021年5月より「すずめ岩迂回ルート」が開通し、通行が可能になりました。

※ただし、噴火警戒レベルが3に引き上げられたらこちらの迂回ルートも通行できなくなります。常に火山情報の情報収集が必要です。

【日本百名山】5座目は命がけで登った阿蘇山(熊本県)
(画像=『たびこふれ』より引用)

【13:51通過】すずめ岩迂回ルートへの分岐点です。ここから仙酔峡駐車場まで下りになります。

【日本百名山】5座目は命がけで登った阿蘇山(熊本県)
(画像=『たびこふれ』より引用)

入ってはいけないところには立入禁止のロープが張られています。

【日本百名山】5座目は命がけで登った阿蘇山(熊本県)
(画像=『たびこふれ』より引用)

途中、真横から仙酔尾根ルートから見ました。最初から最後まで急登が続くルートだと分かります。

【日本百名山】5座目は命がけで登った阿蘇山(熊本県)
(画像=『たびこふれ』より引用)

すずめ岩迂回ルートで唯一のロープ設置場所です。手足の置き場所をしっかり確認しながら進みましょう。

【日本百名山】5座目は命がけで登った阿蘇山(熊本県)
(画像=『たびこふれ』より引用)

阿蘇山は活火山のため、草木が生えていません。なので、眺望は抜群に良いです!

【日本百名山】5座目は命がけで登った阿蘇山(熊本県)
(画像=『たびこふれ』より引用)

途中、しっかり看板があるのですが...。

【日本百名山】5座目は命がけで登った阿蘇山(熊本県)
(画像=『たびこふれ』より引用)

この先看板がなく、岩に黄色ペイントも見当たらず、自分勝手に右へ下って行くものだと思い込み...。道に迷いました(視界はあるのに迷いました)。この先、谷になっていてストンと落ちています。迷った時は元に戻るという鉄則を破り、僕は谷に下りて、岩壁を登って登山道へ戻りました。やってはいけないことですね。岩壁登りが怖かった...。

【日本百名山】5座目は命がけで登った阿蘇山(熊本県)
(画像=『たびこふれ』より引用)

このあたりまで下ると迂回ルートから通常の登山道に戻ります。登山道は岩畳に整備されています。正面に見える塔はかつての仙酔峡ロープウェイの残骸です。2010年5月まで運行していたそうです。

【日本百名山】5座目は命がけで登った阿蘇山(熊本県)
(画像=『たびこふれ』より引用)

仙酔峡駐車場が見えてきました。

【日本百名山】5座目は命がけで登った阿蘇山(熊本県)
(画像=『たびこふれ』より引用)

ここは仙酔峡ロープウェイに沿って登山道が整備されています。ゴツゴツした岩畳なので、つまづき転倒に注意が必要です。

【日本百名山】5座目は命がけで登った阿蘇山(熊本県)
(画像=『たびこふれ』より引用)

まもなく到着!

【日本百名山】5座目は命がけで登った阿蘇山(熊本県)
(画像=『たびこふれ』より引用)

【仙酔峡駐車場に15:12到着】中岳から1時間24分で下山しました。道迷いがなければ1時間強で下れると思います。駐車場付近からパノラマ撮影。迫力ある岩峰です。

【日本百名山】5座目は命がけで登った阿蘇山(熊本県)
(画像=『たびこふれ』より引用)

【注意】登山道入口脇にトイレがあるのですが、閉鎖されていました...。

【日本百名山】5座目は命がけで登った阿蘇山(熊本県)
(画像=『たびこふれ』より引用)

【注意】トイレは仙酔峡インフォメーションセンターの横に仮設トイレが2つあるだけです。清潔ではありません...。

【日本百名山】5座目は命がけで登った阿蘇山(熊本県)
(画像=『たびこふれ』より引用)

仙酔峡インフォメーションセンターの建物です。登山届の記帳・提出台が外にあります。中は無人、何もありません。

【日本百名山】5座目は命がけで登った阿蘇山(熊本県)
(画像=『たびこふれ』より引用)

阿蘇山登山の感想

最近、僕個人的に感じていること

ガイドブック、ネット、動画配信サイトに出ている情報は、初級者にとって鵜呑みにできない情報だと思います。

ガイドブックを製作・執筆される山を熟知した方にとっては、初級者レベルに扱われますが、僕のような初級者レベルから見ると、とても初級者レベルのコースではないと思うことがよくあります。特に山は、季節や天候に左右されます。なので、初級者レベルというものはないと思います。また、登山系動画制作者さんの動画を拝見して「これくらいなら自分でも登れる」と思い、今回、仙酔尾根ルートに登りましたが、とても動画で観たコースではありませんでした。やはり編集の段階で、"良い場所"を厳選して、デメリットである"悪い場所"を極力カットしているからだと思います(動画の時間も30分程度に編集するので仕方ないと思いますが)。僕の場合、登り始めから動画のイメージが違うなと感じ、これは危険と判断した時にはもう下ることができない場所(自分の技量では)に到達していました。ガイドブック、ネット、動画配信サイトの情報は参考程度にして、下調べをしっかりしてから山に向かうべきだなと反省しました。

タイトルに命がけと付けた理由

仙酔尾根ルートが自分にとってとても危険だったこと。

結論

仙酔尾根ルートの初級者の登山・下山は絶対にやめましょう。(天候に関わらず)

【日本百名山】5座目は命がけで登った阿蘇山(熊本県)
(画像=『たびこふれ』より引用)
  • 阿蘇山は活火山です。事前に火山情報の収集をしっかりしましょう
  • すずめ岩迂回ルートも道迷いに注意しましょう
  • 途中、トイレはありません。携帯トイレを持参してください
  • 途中、売店もありません。飲料、非常食は必ず携行してください
【日本百名山】5座目は命がけで登った阿蘇山(熊本県)
(画像=『たびこふれ』より引用)

※当記事は2023年3月19日に登山した時のものです。最新情報や火山情報は、現地のSNSで事前に調べておくことをおすすめします。

文・写真・中尾勝/提供元・たびこふれ

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