ケア島のビーチ

美しいビーチが多いことでも知られるケア島。今回は島の北西部のビーチをいくつか車で回ってみました。
ヤリスカリ

港町から徒歩でも行けるヤリスカリ(Gialiskari)は、旅行者にも地元の人にも人気のビーチです。整備されたビーチでパラソルとサンベッド、カフェレストランもあります。木が多く植わっていて日陰も十分。波も穏やかなので子連れにおすすめのビーチです。
オジアス

オジアス(Otzias)はケア島北部の丁度真ん中にある丸い形をした湾で、コリシア港からは約5.5km。古代にはこの島で豊富に採れる赤っぽい鉱石を積み込んだ船が出る港だったそう。現在はリゾート地として栄えていて、宿泊施設や飲食店も複数あります。700m以上に渡る砂浜のビーチはケア島の他の場所より風が強く波がありますが、そのため海水浴だけでなくウィンドサーフィンも楽しめます。
クシラ

コリシアの港から4.5kmほど南に位置するのがクシラ(Xyla)ビーチ。舗装されてないガタガタ道をゆくので若干アクセスが悪いですが、とても静かで落ち着いた雰囲気のこのビーチは地元の人に人気が高いです。砂浜にパラソルは設置されているものの、カフェやタベルナはないので(スナックスタンドが出ている時もありますが)飲み物など必要なら持参しましょう。

ここはパラソル以外に日陰になるものはないので、帰りのフェリーに乗る前に行ってみましたが、日が沈みつつある時間帯の海はとても気持ちよかったです。
ケア島グルメ

ケア島の食事はギリシャの多くの場所がそうであるように、スタンダードなギリシャの家庭料理のようなものが多いです。新鮮なシーフードを楽しめる海辺のタベルナやモダンギリシャ料理のお店も複数あるのでそちらに傾きかけましたが、豚肉を使った郷土料理をぜひ現地で食べたいと思っていたので、イウリダの広場にあるレストランへ入ってみました。

貴重な家畜を有効利用するためにさまざまな保存食を作る技術が発達しましたが、ギリシャにも各地にソーセージやハム類、コンフィのような保存食が多く存在します。ケア島含めキクラデス諸島のいくつかの島で作られるものに「ルゥザ」や「パスパラス」があります。
ルゥザは脂身のない部位で作られる生ハムの一種で、スパイス、ハーブ、ワインを使ったりスモークして仕上げるので独特な風味があります。
パスパラスは、同じ名前のものがギリシャの他の地方にもあったりするのですが、ケア島のそれは豚肉の脂が多めの部位をじっくり加熱したコンフィに似た保存食です。保存食そのものを指す以外に、それを使ったトマト味のスクランブルエッグのような料理のこともパスパラスと呼ばれます。
これら2品の他には、少し酸味のあるスプレッド状のローカルチーズ、青菜のパイなどをローカルワインと一緒に楽しみました。
Kalofagadon(カロファガドン)
- 住所:Ioulida(役所の前の広場), Kea
- 営業時間:16:00~0:00

食後のデザートにアイスクリームも。チーズや乳製品を生産しているティラキオンのショップがイウリダにあるので立ち寄りました。
実はアテネにも支店があるのですが、せっかくなので現地で食べたいですよね。

島の工房で作られるチーズやヨーグルトなどを販売しています。

アイスクリームはスタンダードなフレーバー以外に、ちょっと変わったものもあって目移りします。私が特に惹かれたのは、リゾガロ(ライスプディング)、アルバロリザ(ローズゼラニウム)、フラゴシコ(サボテンの実)。

迷いに迷ってサボテンの実のソルベを選びましたが、さっぱりした味わいは食後にぴったりでした。
Tyrakeion(ティラキオン)
- 住所:Ioulida(タクシー乗り場や駐車場の近く), Kea
- 営業時間:月~土 8:00~23:30、日 10:30~23:00
文・写真・アナグノストゥ直子/提供元・たびこふれ
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