人生100年時代、老後貧乏は他人事ではありません。

本稿では、現役時代はお金に余裕があったのに、定年退職して老後貧乏になってしまったエピソードについてMONEY TIMES編集部がアンケート調査しました。

■現役時代500万円以上あった年収が200万円へ

私は現在、70歳の女性です。現役時代は銀行に勤めていて、月給は40万円ほどでした。

年収は500万円以上ありましたが、今は年金だけで暮らしています。現在の月給は15万円ほどで、年収は200万円に満たない状況です。貯金額は100万円ほどですが、医療費や生活費で少しずつ減っています。

老後貧乏に陥ってしまったと思う理由は、主に3つあります。

1つ目は、節約や投資などの資産運用をしなかったことだと思います。現役時代は安定した収入があったため、贅沢な生活をしてしまいました。投資に関しては、リスクを避けるため、定期預金や国債などの低利回りのもののみです。

2つ目は、子供や親戚にお金を貸したことや、プレゼントをしていたことです。子供が3人いますが、結婚や就職、住宅購入の際にお金を援助しました。また、親戚からも借金をお願いされ、断れませんでした。

3つ目は、夫が亡くなったことです。10歳年上の夫は、私が定年する前に亡くなりました。夫の年金も半分しか受け取れず、葬儀費用や相続税もかかりました。

■自分の老後を軽視したことを後悔

現役時代に自分の将来に備え、節約や投資をもっと真剣に考えておけばよかったと思います。また、収入に見合った慎ましい生活を送っておけばと反省しています。