アルコールストーブは、燃料用のアルコールを燃やして使う小さなサイズのストーブです。重量も軽くキャンプや登山に適していますが、使い方を間違うと事故に繋がってしまいます。この記事では、アルコールストーブの使い方と3つの注意点について解説していきます。
目次
アルコールストーブの使い方を徹底解説
メリットとデメリットを知っておこう
アルコールストーブの使い方を徹底解説
①燃料をタンクに入れる
アルコールストーブはアルコールを燃料として使用する小型のストーブです。着火のための準備として、まずタンクの蓋を開けて燃料をタンクに直接注ぎます。
多くのアルコールストーブでは一度に40mlほどの燃料を使用しますが、一度に使う燃料に対する燃焼時間は10分から20分とアウトドアメーカーによって差があります。あらかじめどれくらい燃料が必要か燃焼時間を目安に計画を立てておきましょう。
②ライターやマッチで火をつける
次に、燃料を入れたタンク部分に直接火をつけて着火します。アルコールストーブには着火装置がないためマッチやライターを近づけて着火しますが、火が一気に燃え始めるため驚いてしまうかもしれません。
タンクに手を近づけるのが怖い場合は、チャッカマンのような柄の長いライターを使うのがおすすめです。タンクの真上ではなく横から近づけて着火しましょう。
料理もできるように工夫してみよう
ガスバーナーなどと違いメスティンを乗せるための五徳が付属しないため、そのままではキャンプや登山での料理には向いていません。また、強風に煽られると火力が不安定になるので、風よけがあると便利です。
ウインドスクリーンで囲み、ストーブの上に五徳をのせると他のストーブと同じように料理ができます。アルコールストーブでもお湯は沸かせるので、レトルト食品の湯煎やフリーズドライの使用など使い方を工夫してみましょう。
メリットとデメリットを知っておこう
持ち運びやすく、入手も簡単
アルコールストーブは手のひら程のコンパクトなサイズが多く、重量も110gほどと軽いため持ち運びしやすいストーブです。小さいのでパッキングがしやすく、アウトドアに持っていきやすいのがメリットになります。
上記のとおり使い方も複雑な手順はなく簡単なため、初心者でも問題なく扱えます。ダイソーなどの百均で売られていることもあり入手しやすいので、最初に使ってみるストーブとしておすすめです。
火力が弱い反面寒さに強いメリットもある
他のストーブより火力が弱いものの、コントロールが付属の蓋を開け閉めするだけで済むため簡単です。主な使い方はお湯を沸かすことで焼いたり炒めたりする料理には向きませんが、日帰りのアウトドアなら問題ないでしょう。
アルコールの引火点が12℃と低いため、寒い場所でも使いやすいのもメリットです。ガスストーブは寒冷地用の装備が必要になりますが、よほど寒い地域に行かない限りはアルコールストーブはそのまま使えます。
専用の燃料しか使用できないデメリットも
燃料にアルコールを使用するといっても、アルコールであればなんでもいいという訳ではありません。専用の燃料である燃料用のエタノールを使います。燃料用アルコールに含まれるメチルアルコールは劇物指定されているので取り扱いに注意してください。
また、燃料用のアルコールを持ち歩くには専用の保管ケースが必要です。キャンプや登山の際に携帯するためには、燃料用アルコールに対応するものを購入する必要があります。