ゼレンスキー大統領は「偉大な国の、親愛なる偉大な人々よ」と呼び掛けて復活祭のスピーチを始めている。

「昨年の冬の終わりに、ロシアは私たちの土地に戦争をもたらした。それに伴い、死、痛み、そして闇が襲ってきた。2月24日の朝、太陽は昇らず、夜明けは来なかった。2月24日の朝、暗い夜が始まった。同時に、私たちの目覚めが始まった。私たちの戦いだ。暗闇は、私たちの精神、自由への欲求、祖国への愛、それを守る心構えを覆い隠すことはできなかった。私たちは自分の中に光を保ってきた。私たちはパニック、恐怖、確執、喧嘩を克服し、団結した。何百万ものウクライナの心の何百万もの火花が、1つの大きなかがり火になった。この火は私たちの希望と信仰を失わせなかった。全世界はこの火を見た」

「そして、今日、私たちは主の復活の祝日を祝う。その主なシンボルは勝利だ。善の勝利、真実の勝利、人生の勝利だ。私たちは、これらの勝利の不可逆性に対する揺るぎない信念を持ってイースターを祝おうとしている。1年前のこの日、私たちは皆、ウクライナの存続のために祈ったが、今日はウクライナの勝利のために祈る。私たちはただ待っているのではなく、自ら立ち上がり、勝利を勝ち取るのだ。戦いが始まって今日で417日目だ。私たちは既に長い道のりを歩んできた。おそらく、最も困難なピークが私たちの前にある。私たちはそれを克服する。そして私たちは一緒に夜明けを迎える」

「天は私たちの信仰と不動を見ている。世界は私たちの勇気と無敵を見ている。敵は私たちの強さと決意を見ているはずだ。ウクライナは勝利の光を見るだろう。それを信じることが私たち全員を団結させる。復活祭は、暖かさ、希望、そして偉大な団結の日だ。戦争は、私たち、私たちの価値観、伝統、休日、それらが象徴する最も重要なものを消すことはできない。どこで祝おうと、私たちは常に一緒にイースターを祝うのだ」

「ウクライナのために命を捧げ、もう私たちと一緒にいない人たちを思い出し、彼らの魂が慰められるように神に願う。私たちは祖国を守り続けている全ての人を信じており、神に彼らを守ってくださるようお祈りする。私たちは力を尽くして国のために戦いますから、天よ、私たちを助けて下さい」

編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2023年4月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。