癒しや優しさをテーマに開発されたSNS「GRAVITY(グラビティ)」が、ユーザーを対象に行っているアンケート調査で「20代〜30代女性が選ぶ!!『リアルな退職理由TOP10』」と題したランキングを発表しました。
ミレニアル世代とも呼ばれる年代にもあたる20代〜30代女性の退職をめぐる本音が、ランキング結果を通じて浮かび上がってきます。
出産や結婚……「人生の転換期」理由に
アンケート調査は、同SNSの20~39歳の女性ユーザーを対象に9月に実施され、有効回答者数は544人に上りました。
10位は、「出産・育児」がランクインしました。回答した人の声には「初めての出産のため、育児休業をとってそのまま辞めてしまった」「いまだに男性は育児休暇とりづらいし、出産育児の負担が女性は大きい」などが挙がりました。
9位は、「会社の将来性」でした。「立て続けに人が辞めるので人手不足に耐えられなくなった」「いい仕事であったが、資金が続かなかった」などの声があり、将来性とともに、会社を取り巻く現状を加味して判断している様子がうかがえます。
8位が、「結婚」。第10位の「出産・育児」と同様、人生の転換期が退職につながっている様子です。「夫と私の勤務地が違いすぎて、どちらかが退職しなければならなかった」「夫の海外赴任について行くため」などパートナーに合わせ、女性側が退職を決意する現状も少なくないようです。
職場環境の悩み相次ぐ、深刻な事例も
「キャリアアップ」は7位にランクインしました。同SNSの運営元のHiClub株式会社は、「経験を糧に給与アップやさらに大きな責任を抱える立場へとキャリアアップを図りたいとの声が多く集まった」と説明。「今後のキャリアプランを考えているミレニアル世代が多いようだ」などと言及しました。
6位から5位、そして4位には職場環境をめぐる理由が続きます。
6位は「社風」で、「新しいことに全く見向きもしなかった」「男尊女卑、いまだに女性がお茶を注いでいる」「ワンマン経営で“社長が絶対に正しい”という風潮があった」など、会社と自身の間にある考え方のミスマッチに悩む声が多く聞かれました。
2020年6月に施行されたいわゆる「パワハラ防止法(労働施策総合推進法)」の浸透は程遠いようで、5位にはパワハラがランクイン。
回答者からは「パワハラ、アルハラ、セクハラがまかり通っていた」「言いやすい人には当たりが強い」といった声が聞かれました。
4位は、「休日出勤・長時間残業」です。ワークライフバランスが確保できないことも退職の大きな理由のひとつ。
「8時〜翌2時まで働く毎日だった」「休日出勤は当たり前」「営業職に就いてた時、家に帰るのが日付変わって1時」と過労死などにもつながりかねない深刻な労働実態があったことを明かす人が複数いました。