高度な視線追跡技術で、眼球運動を適切に把握

今回の協業で活用されるPitEyeは、眼球運動を検査する装置である。高度な視線追跡技術を持つVR機器を開発するFOVE社と協力し、IT業界で長らくソフトウェア開発に携わってきたメンバーを交え、東京医科歯科大学堤教授も協力して開発された。

同機器は、検査用VRデバイスをPCとケーブルで繋ぐだけで、すぐに利用できる特徴がある。コンパクトなため場所を選ばずに検査を行えるのも魅力だ。高度な視線追跡技術をもとに、眼球運動を適切に把握することで患者の最適な治療へのアクセスを提供する。

自動検査6種、vHITを含む手動検査5種に対応しており、自動検査ではデフォルトで6種すべての検査を約6分30秒で完了し、医療従事者の介助を最小限にする。

世界全体のめまい患者を減らす一助に

今回の協業にあたりParafeed社は、海外での運用を通じて世界のめまいに悩む患者に対してより一層のアプローチを行う姿勢だ。世界全体のめまい患者を減らす一助になると考えているという。

今後も同社は「ヒトと医療の未来のために、いつでも何度でも挑戦し、共創し続ける」というビジョンのもと、さまざまな医療機関との連携・協業を積極的に行い、医療の世界に“新しい常識”を創っていくべく邁進する方針だ。

「REEVEER-Pit Eye」製品サイト:https://reeveer.jp/product/piteye/

(文・Haruka Isobe)