聖書に書かれていることはすべて“史実”であるとするのがキリスト教原理主義だが、ペンタゴンの中にいるこの一派がUFO研究を妨げていることを著名なUFO研究家が指摘している――。

ペンタゴン内の原理主義一派がUFO研究を妨害している?

 ペンタゴン(米国防総省)内部で「宇宙人は悪魔だと考えられる」という理由でUFO研究が阻止されているという。さらにアメリカ政界における宗教原理主義の強力な勢力が、UFO研究、そして科学研究全般を積極的に妨害しているというのだ。

 世界最大のUFO研究グループ「MUFON」のメディア担当ディレクターであり著名なUFO研究家、ロン・ジェームス氏はペンタゴンが宗教的信念を理由に宇宙人の研究を妨げていると驚くべき声明を発表している。

 ジェームス氏によるとペンタゴン内には、米軍が報告するUFO/UAPが“地獄の生き物”によって制御されていると信じる人々が相当数おり、UFOの調査研究活動に反対しているのだという。

UFO情報の隠蔽は米国防総省の悪魔崇拝に関与? コリンズ・エリートが妨害工作か
(画像=ペンタゴン 画像は「Wikimedia Commons」より、『TOCANA』より 引用)

 ジェームス氏はかつてペンタゴン内に存在したUFO研究組織、AATIP(先端航空宇宙脅威特定計画)の元代表ルイス・エリゾンド氏からこの件について聞かされたと語り、エリゾンド氏は「それは国防総省内の小さな声だけではなく、観察された現象は悪魔的なものだと信じていた大勢の人々の声だった」と語ったのだった。

 エリゾンド氏によると、この“大勢の人々”はペンタゴン内のキリスト教原理主義ロビー団体であり、AATIPの予算確保を妨げたのだという。ちなみに2007年に発足したAATIPは2012年で活動を終了している。

 ジェームズ氏はまた、こうしたアメリカ政界の宗教原理主義がUFO研究や科学研究全般を積極的に妨げていると主張する。たとえばジェームズ氏がインタビューしたティム・バーチェット下院議員は、旧約聖書の「エゼキエルの車輪」がUFOであると確信しているという。

UFO情報の隠蔽は米国防総省の悪魔崇拝に関与? コリンズ・エリートが妨害工作か
(画像=画像は「Wikipedia」より、『TOCANA』より 引用)

 昨今のUFO/UAP情報開示の高まる機運の中、ペンタゴンは2022年7月に新たなUFO研究組織「AARO(全領域異常対策室)」を設立したが、実のところはUFO研究に否定的な声が今も根強く残っているということかもしれない。

 人類の歴史を通じて、宗教的信念は科学的発見と衝突することはよくあり、例としては17世紀のガリレオ・ガリレイとカトリック教会との対立がある。

 ガリレオの太陽系の“地動説”モデルは教会の“天動説”を否定し、ガリレオに異端であるとの有罪判決を下した。この歴史的出来事は、科学と宗教が互いに干渉することなく発展できる関係の必要性を訴えている。

 この話題を取り上げた「Anomalien.com」の記事では、宗教的信念は科学研究を妨げるものではなく、逆に好奇心と畏怖の念を呼び起こすものあり、地球外生命体の存在は宗教的信念に異議を唱えるものではなく、むしろ神の創造物に対する我々の理解を広げるものでなければならないと結んでいる。

UFO情報の隠蔽は米国防総省の悪魔崇拝に関与? コリンズ・エリートが妨害工作か
(画像=「Anomalien.com」の記事より、『TOCANA』より 引用)