2006年から2011年までFDICを率いたシーラ氏は「金利が安かったとき、多くの人が購入をしたいと考えた。 結果、価格は非常に高騰した。かなり予測できたものだ」と述べつつ、「供給が制限されたままであれば、この状況はしばらく続く可能性がある」と予測を示した。
一方、「幸いなことに、今日の住宅市場での投機行為ははるかに少ないと見ている」「たとえ住宅価格が少し調整されたとしても、人々はアンダーウォーター(住宅の価値が、返済すべき借金を下回る状態)に陥らないはずだ」と述べるなど、2000年代半ばに起きたバブル崩壊の再来の可能性は低いとの考えを示した。
CoreLogicの統計によると、第2四半期の住宅ローンが組まれた物件のうちホームエクイティがネガティブな物件は、第1四半期から6%減少し全体の2%(110万戸)に低下した。2009年第 4 四半期に住宅価値よりもローンが上回っていた物件は26%に達していたという。同社は、米国の住宅所有者全体のローンを抱える割合は63%程度だとしている。